見出し画像

効果抜群!ドイツの睡眠コンサルタントが教える寝かしつけの秘訣

子どもの昼寝や夜の寝かしつけに悩んでいる親御さんは多いことでしょう。特に、休暇後に昼寝が短くなったり、夜の就寝時間がどんどん遅くなったりすると、家族全体のリズムが狂い、ストレスが溜まってしまいます。私もそんな悩みを抱えた一人でしたが、同じような悩みを持つドイツ人ママ友からのアドバイスで、状況がその日から改善しました。今回は、その経験とともに、効果的なアドバイスをお伝えします。

昼寝が短くなり、夜の就寝時間が遅くなる問題

休暇が終わった後、ここひと月ほど昼寝が2時間から1時間に減ってしまいました。
保育園では昼寝は問題ないものの、週末など保育園以外はベビーカーで散歩に出かけないと寝なくなり、つまり土日の昼寝時間は両親の休息時間ではなく散歩付き添い時間に。さらに、夜はどんどん就寝時間が遅くなり、当初の6時や7時だった就寝時間が9時前まで悪化。夫との意見の違いもあり、ストレスは増すばかりでした。

夫は「運動が足りない」「保育園に慣れてきて刺激が足りないから7時に寝るのは不可能だ」と主張。
子どもも夫の言動を理解しているのか、「そうよ、パパの言う通り!私は寝ないんだから!!」とばかりにどんどん寝なくなってしまいました。
この状態がしばらく続き、私たち夫婦の休息時間がなくなり、ついには子どもの前でも怒りが爆発してしまうほどに。

ドイツ人ママ友の経験とコンサルタントのアドバイス

同じく悩んでいたドイツ人ママ友は、ついにSchlafberatung(睡眠コンサルタント)を頼ることに。彼女の子どもは、保育園が始まって半年近く経っても卒乳できず、保育園で昼寝もできない状態。毎日、お昼ご飯後にお迎えに行き、そのままベビーカーで1時間散歩して寝かせるという状況でした。

睡眠コンサルタントのアドバイスを彼女から教えてもらい、私も実践してみました。その結果、少しずつ改善が見られるようになったのです。以下に、具体的なアドバイスを共有します。

1. 眠る際の儀式や習慣づけが重要

毎日できるだけ同じ時間帯に寝室のベッドに向かうようにすることが大切です。眠る前の習慣として、本を読む、歯を磨く、片づけておもちゃにお休みの挨拶をするなど、一定のルーチンを作ることがポイントです。1歳半ころになると、子どもはかなり言葉を理解し始めるので、落ち着いてゆっくり話を聞かせることも重要です。

2. 睡眠後45分の軽い覚醒

2歳くらいの子どもは、一度眠りにつくと大体45分くらいで一度目を覚ますことがあります。この時の覚醒は睡眠の終わりではなく、お母さんやお父さんがそばにいるか、環境が変わっていないかの確認だそうです。ママやパパがそばにいて安心できる環境だとわかると、再び静かに眠りに入るとのこと。このため、1時間くらいで目を覚まして泣いても、そのまま起こさないように‘’お母さんお父さんはそばにいるよ‘’、と静かに諭すことが大切です。

3. 子どもの感情フェーズに対応する

子どもは大きく分けて三つの感情フェーズがあります:

  1. 「Alles in Ordnung」(大丈夫、楽しめる)

  2. 「nicht in Ordnung, aber ich kann geduld haben」(OKではないが我慢できる)

  3. 「Über Begrenze, Panik」 (限界を超えてパニックに陥る状態:激しく泣く)

この3つ目の状態が夜泣きや就寝前の「寝ないぞ運動」に現れた場合、ママやパパは毅然と落ち着いた態度で冷静に静かにあやすことが重要です。私たち夫婦も、疲れているときにギャン泣きが始まると慌ててしまいがちでしたが、この冷静な対応が悪循環を防ぐカギとなります。

4. アクティブな活動を避け、寝かしつける大人がまずリラックス

眠るときはアクティブな活動を避け、寝かしつける大人がまずリラックスすることが大切です。子どもとのアイコンタクトも避けましょう。
私も一時期、子どもを寝かしつける際にそばでヨガやストレッチをしていましたが、その際、目を合わせないようにすると自然と眠りについていました。
一方で、夫が寝かしつけるときは、子どもをずっと見つめていたため、なかなか寝付けませんでした。

このように、大人側のリラックス状態と子どもを自然に放っておく状態が、子どもの睡眠に大きな影響を与えることがわかりました。

おわりに

子どもの昼寝や夜の寝かしつけに関する問題は、多くの親が直面する悩みです。しかし、一定の習慣づけや冷静な対応、そして大人自身がリラックスすることで、大きな改善が見られることがあります。

もし同じような悩みを抱えている方がいれば、ぜひこのアドバイスを試してみてください。少しずつですが、きっと改善の兆しが見えてくるはずです。私たちもまだ道半ばですが、一緒に頑張りましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?