もうちょい、スカッとする話かと…:映画評「カセットテープ・ダイアリーズ」
事前のイメージとしては「イエスタディ」みたいな感じを予想してたんですが…(ま、あっちはファンタジィ、こっちは実話ベースですけど)。
思ったより、重くて、ハッピーエンドではあるものの、そこまでスカッとした感じもなく…。
まあ、「スプリングスティーン」ですからね。
そんな「ハッピー青春もの」になるわけないかw。
むしろ中途半端に「ハッピー青春」が入ってくるのが作品としてのトーンを中途半端にしてるかもしれません。
バザーでの「サンダーロード」とか、ノリとしては最高!なんですが、作品全体の展開の中では能天気すぎるシーンになってる気もせんでもない。
いや、盛り上がるし、楽しいんですけどねぇ。
アメリカに行く際の税関のノリとかもいいんだけど、これもまあ…。
80年代後半(87年〜88年)。
若者にはスプリングスティーン自体は「時代遅れ」になりつつあって、「シンセこそが未来」という友人もいる。
スプリングスティーンの曲もグッとくるんですが(ここら辺の演出は面白いです)、その時代のヒット曲も、また懐かしく楽しめます。
ペット・ショップ・ボーイズとかね。
トータルとしては
「期待してたほどじゃなかったけど、楽しめた」
ってのが僕の感想。
英国でのパキスタン人移民の立ち位置とか、普段は見えないところを見せてくれるってのもあります。
「ハッピー青春もの」を期待しなければ、いい映画なんじゃないかな?w
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