絵面（LOOK）はホントいいです：映画評「レジェンド＆バタフライ」

Prime Videoで視聴。
興行成績は微妙な感じだったのかな？
「るろうに剣心」シリーズの大友啓史監督らしく、LOOKは良いんですけどねぇ。

語り尽くされた感のある「織田信長」の物語をどう語り直すのか。
信長と濃姫（帰蝶）の「愛の物語」
…ってのは悪くない視点だと思います。
思うんだけど…なんか話運びがタルいw。


「うつけもの」の信長のところに、斎藤道三の娘・濃姫が輿入れする。
道三の薫陶を受けたお濃に影響された信長は、乾坤一擲の桶狭間から上洛への道を歩み始める。
その過程で二人の間に「確からしい」関係が築かれるが、天下布武の道に信長の神経は削られていき、濃姫の流産から二人の関係は破綻を迎える。
足利幕府を滅ぼし、天下統一を目前とした信長は離縁した濃姫が重い病に罹っていることを知る。
自分にとって彼女が必要であることを再確認した信長は濃姫を安土城に引き取る。
「人」としての感情を取り戻し、温かい時間を濃姫との間に取り戻す信長。
しかし「魔王」から「人」となった信長を許せない者も…


上映時間2時間48分。
長い。
長いんだけど、この流れを追いかけていくには短い。
結果として展開は慌ただしくなるんだけど、二人の関係性を描くところだけがジックリになって、観客（僕）の気持ちが追いついてないのに登場人物たちの感情の変転が進んいくことになって、…「タルイ」w。

美術も役者陣の立ち居もいいんですけどね〜。
光秀や家康なんかのキャラもいい感じ。
主人公二人も良いと思いますよ。
それだけに惜しい。

脚本は大河ドラマ「どうする家康」の「古沢良太」。
「どうする家康」でも「夫婦の物語（家康・瀬名）」が描かれてるけど、こう言う感じだとすると、映画より連続ドラマの方が向くのかもしれません。
まあ、あっちがどうなるのかは知らんけどw。

長さが長さですし、Prime Videoは倍速機能もない。
…と言うことで、あんまりオススメとはいえないかな。
ほんと、LOOKは良いんですけど。


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