偉大なる男の陰に、虐げられた女の…と言う話じゃなかったw:映画評「AALTO」
妻に誘われて観に行きました。
フィンランドの建築家アルヴァ・アアルトと最初の妻アイノ、後妻エリッサのドキュメンタリー。
「アアルト」っていうと、僕はガラス細工や椅子なんかの家具のイメージだったんですが、建築家だったんですね。不勉強、不勉強。
でも結構興味深く観ることができました。
ポスターや予告編を見ると、
「アルヴァ・アアルトの偉大な業績は彼だけが成し遂げたものではなく、最初の妻アイノの功績が実は大きい」
みたいな流れなのかな〜と思っちゃいそうですが、作品を見えると、そうでもなくて、アルヴァ自身、ちゃんとアイノのことを評価しているし、然るべき役職にアイノは就いたりもしてるんですよね。
それにアイノの死後に再婚したエリッサにもそこそこなウェイトが割かれた構成になっています。
まあ、エリッサがアイノにそっくりなことや、アルヴァとアイノの間で交わされた書簡が全編に引用されているので、アイノの印象が強く出てるってのはありますが…。
(監督自身はアイノ、エリッサ、両方のことをちゃんと取り上げたかったようです)
アアルトデザインの建築がいろいろ観れて、それを観てるだけで豊かな気分になれる映画でもあります。
僕個人は、こういうモダン建築って結構好きですね。シンプルなんだけど、「機能」だけに集約されてるんじゃなんくて、「人間」を感じさせるというか、曲線型多様されたデザイン。
「民藝」よりは断然コッチだなぁ…。
作品としては、ナンダカBGMに「不穏な」色調があったり、ちょっと意図がわからないイメージ動画があったりもして、意図されてることの全てが把握できたかどうかについては「?」な部分も…。
でも興味深い建設物の数々を見ることができて、個人的には満足でした。
ま、興味ない人には眠たいだけかもしれませんがねw。
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