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へえー、こんなクラシカルのハードボイルドタッチのドラマやるんだ…と思いきや:ドラマ評「シュガー」

コリン・ファレル主演Apple TVオリジナルのドラマシリーズです(全8話)。


私立探偵のシュガーは、大物プロデューサーシーゲルから失踪した孫娘の捜索を依頼される。
だが、彼女の父も、継母も、異母兄も、なぜか妹の失踪を真剣に取り合わない。
捜索を進めるうちに、シュガーはシーゲル一家の隠された謎を明らかにし、権力者の影にも気がつく。

そして自分自身の謎にも…


まぁ大きな話はハードボイルド小説にはありがちな展開って感じですね。
コリン・ファレルもブラックスーツに細い黒いネクタイをしていて、何やら40年代のハードボイルド映画の主人公のようです。
古い映画の「記憶」は度々インサートされていて、その「記憶」がシュガーを<作り上げている>ことが推察されます。
<作り上げている>
メインの事件は、クラシカルなハードボイルドの展開をしながらも、シュガー自身の「謎」の部分が終盤でかなり驚きの展開となります。
それでいて、事件はクラシカルに幕を閉じたりもするんですけど。


僕はコリン・ファレルっていまひとつよくわからない俳優さんだったんですけど、本作の彼は実にかっこいいです。
クラシカルなハードボイルド映画って主人公たちが動いているのを見るだけで楽しいっていうのがあるんですけど(そう言うシーンが物語の中にインサートされてもいます)、コリン・ファレルにはその要素があります。
それだけでこのドラマシリーズの半分位は成功してると言ってもいいかもw。


さて、続編ありますかね。
終わってると言えば終わってるし、続いていると言えば続いている。
そんなラストになっています。
個人的にはこれで終わらせるのもなかなか良い余韻だと思うんですけど、もうちょっと渋いコリン・ファレルを見たいような気もします。
Appleさんいかがでしょう?

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