(メモ)「危機と人類」:フィンランドの外交方針
「中国」と言う近隣の大国、「アメリカ」と言う保護国的位置づけの大国
この2大国との関係を「現実主義」的に処理していくことが今後の日本の地政学的な課題。
(特に近隣大国である「中国」は、
<覇権的な色彩を強めている>
<朝鮮半島(韓国、北朝鮮)と合わせて、反日的な感情ベースがある>
<近代歴史の中で日本が侮ってきた歴史があり、その心理的な傾向を払拭できていない>
…と言う点で、極めて重要)
その参考として「フィンランド」の現実的スタンスは役に立つと思う。
ケッコネン大統領の自伝抜粋。
<フィンランド外交に託された第一の課題は、わが国の存立と、わが国の地政学的環境を支配する利害関係との折り合いをうまくつけることである…[フィンランドの対外外交は]予防外交だ。予防外交でやるべきことは、危険が間近にくる前に察知し、危険を回避する対策を講じることであるー望ましいのは、対策が講じられたこと自体が察知されない方法だ…とくに、自国の姿勢が趨勢を変えられるなどという幻想を抱いていない小国にとっては、軍事分野や政治分野での事態の展開を左右する要素を、早めに正確に把握することが非常に重要だ…国家は他国をあてにしてはいけない。戦争という高い代償を払って、フィンランドはそれを学んだ…この経験から、小国には外交問題の解決にさまざまな感情ー好きとか嫌いとかーを混ぜ込む余裕はつゆほどもないことも学んだ。現実的な外交政策は、国益と国家間の力関係という国際政治の必須要素に対する認識に基づいて決定されるべきである>
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