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冬の朝。



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昼間から夜更けまで続いた豪勢な新年会に参加し、そのまま知人宅にて迎えた明くる朝。
先に起きていた知人が朝食の支度を始めると言い、昨夜の残りの汁をかさましして火にかける。いももちをフライパンに並べ、珈琲を落とす。カフェを営む彼女の手際は常に思考と共にあり、眼福である。わたしは彼女の傍をウロウロしてお皿や箸を並べたり、シャッターを押したりしている。

テーブルを拭いていたらつま先に何かがぶつかってカラン、と音を立てる。覗いてみると空になった一升瓶が4本と四合瓶2本。つわものどもがゆめのあと。

窓の外に目を遣れば世界は一面凍てついている。やがて山間に立つこの家にもようやく朝の光が届き、身じろぎを始める。
朝食の支度をひととおり済ませて談笑する間にふいに訪れる沈黙。2階にいるはずの人々に耳を澄ますも、いまだ起きる気配はなし。

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