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世田谷逍遙記録。
最近都内及びその近郊では鉄道各社による相互乗り入れが進み、便利にはなったけれどターミナル駅が少なくなってしまった。ターミナル駅好きとしては悲しい限り。
しかし先日久しぶりに乗った小田急線の新宿駅にはいまだターミナル要素が残されていた。始点であり終点であるターミナル駅のホームはワクワクと寂しさが同居している。
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ということでこの日は小田急線に乗り込んでぶらタモリで見かけた豪徳寺を訪ねてみた。
初めてのLet’s 豪徳寺だ。
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豪徳寺駅で下車して豪徳寺を目指し歩き出すと外国人旅行者と思しき何組かのグループとすれ違って嫌な予感が漂いはじめた。もしかしてみなさんお寺帰りなのかしら。。。到着してみると案の定、お寺は山門の手前から外国人観光客でいっぱい。敷地内の駐車場にはなんと大型の観光バスまで停まっていた。豪徳寺ってそんなにメジャーな観光地だったのですか!浅草や新宿ならいざ知らず、こんな閑静な住宅街の一角にまでインバウンドの波がやってきているとは。。
参道の途中で憚りなく立ち止まり、スマホをスタンドに立てて思いのままのポーズを決めては記念撮影に興じる異邦人の皆様。その間を縫うようにして進み招福殿への参拝を済ませる。そしていよいよ招福殿脇にあるかの有名な招き猫コーナーへと足を踏み入れたのだが、どうやらわたしは勝手な想像を膨らませ過ぎていたようで、招き猫の大海原が広がっていると思いきや実際は相応の場所に小ぢんまりとまとまっていた。その狭い空間へ観光客が押し寄せているのだからのんびり撮影なんてとても叶わず、それでもせっかく来たんだからと自らを励まして2回だけシャッターを押すとそそくさと寺を後にした。
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確かに招き猫の大群は異国の皆さんにとってはかなりの映えスポットに違いない。さらに拝観料もないお寺さんでバスが停められる駐車場も完備とくれば観光コースに組み込まれやすいのだろう。それにしてもあんなに人気スポットだったとは思いもしなかったよ。。
境内の喧噪から逃れて通りに出るとお寺の周辺では桃の花が散り始めていた。長閑な眺めにほっとする。
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そのまま世田谷線の線路を渡り、すぐ脇にあった宮の坂という駅の前に展示されていた世田谷線の古い車両に乗り込んでみた。ただでさえ可愛い世田谷線の昔の車両なんて素敵に決まってる。
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古い電車を降りてさらにしばらく歩いてゆくと、綺麗に耕された畑の真ん中にヘルメットがひとつ転がっている風景に出会った。風がとても強い日だったからどこかから風に飛ばされ運ばれて来たのだろう。
世田谷は高級住宅地のイメージが先行しがちだけど昔ながらの商店街もあちこち残っているし、こんな光景が時折ぽっかりと現れる。
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以上、まるで取り止めなく世田谷を逍遥したこの日はとにかく風が強かった。迂闊にもマスクもメガネもせずに出歩いてしまったわたしは夜になって花粉症をばっちり発症し、涙と鼻水が止まらなくなった。毎年軽い症状は出るのだけどここまで反応したのは久しぶりのこと。今年は花粉症がキツい。
花粉症の皆さん、頑張りましょう。
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