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書記の読書記録#1004『中医臨床のための医学衷中参西録』

神戸中医学研究会『中医臨床のための医学衷中参西録』のレビュー




レビュー

張錫純は,「衷中参西」(「衷中」つまり,中医学という確たる土台のもとに,「参西」すなわち西洋医学の学説・化学・薬物などを積極的に学んで有益なものを採用したという意味)を主張し,中西医学の結合に努めた。臨床医学の造詣が深く,治療効果も卓越しており,当時の「名医四大家」の一人にあげられ,張生甫・張山雷とともに「名医三張」とも称された。

清末民国代の名医・張錫純(1860-1933)の著作『医学衷中参西録』をまとめたシリーズ。一つ特徴を挙げるならば,生石膏を大量に用いるケースが多く,焼いた煅石膏ではダメというもの。


もくじ

〈第1巻〉傷寒・温病篇

第1章 処方(治傷寒方;治温病方;治傷寒温病同用方;治瘟疫瘟疹方;治瘧疾方;治霍乱方)
第2章 医説・医話(第五期第4巻;第五期第5巻;第五期第6巻)
第3章 症例(傷寒門;温病門;瘧疾門;霍乱門)
第4章 傷寒論講義(第七期第1巻;第七期第2巻;第七期第3巻;第七期第4巻)


〈第2巻〉 雑病篇

第1章 処方(治陰虚労熱方;治喘息方;治陽虚方;治心病方;治肺病方;治嘔吐方;治膈食方;治吐衄方;治癃閉方;治黄疸方;治淋濁方;治痢方;治燥結方;治泄瀉方;治痰飲方;治癲狂方;治大気下陥方;治気血鬱滞肢体疼痛方;治内外中風方;治小児風証方;治癇風方;治肢体痿廃方;治女科方;治眼科方;治咽喉方;治牙疳方;治瘡科方;解砒石毒兼解洋火毒方)
第2章 医説・医話(第五期第3巻;第五期第4巻;第五期第7巻
第3章 症例(虚労喘嗽門;気病門;血病門;血病門(2);腸胃病門;頭部病門;肢体疼痛門;腫脹門;黄疸門;痢疾門;大小便病門;不寐病門;癇痙癲狂門)


〈第3巻〉生薬学・医論・書簡篇

第1章 生薬学(薬物解)
第2章 医説医話(第五期第1巻;第五期第2巻)
第3章 書簡(第五期第8巻)
第4章 随筆(第八期 医話拾零(こまごました資料の寄せ集め))


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