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書記の読書記録#100「『アエネーイス』神話が語るヨーロッパ世界の原点」

小川正廣「『アエネーイス』神話が語るヨーロッパ世界の原点」のレビューと読書記録


レビュー

ウェルギリウス「アエネーイス」について,後世への影響の歴史を見た後に,本編の内容を解説する構成。ヨーロッパという概念そのものが「アエネーイス」に始まること,ダンテ「神曲」における位置づけ,大戦の時代である20世紀における評価や位置づけなど。本編を読むための見通しとしては十分だろう。


読書記録

# 1p1〜95
・ラテン文学最大の詩人ウェルギリウス・ヘッカー「西洋の父ウェルギリウス」,分裂したヨーロッパ社会の調和・ヴァレリー「精神の危機」ヨーロッパ人とは何か,意欲の広がり大きさ・古代ギリシアの循環的な歴史観・永遠のローマ・ストア思想の宇宙論,サエクルム・エリオット「ウェルギリウスとキリスト教世界」・ダンテ「神曲」の詩人ウェルギリウス,リンボの霊魂,「神の掟に背いた」悲劇・アダムパリ「アエネーイスの2つの声」,ハーヴァード学派・ウェルギリウスの生涯・ブロッホ「ウェルギリウスの死」・「牧歌」「農耕詩」


# 2p99〜191
・ホメロスにおけるアエネーイス・「タブライリアカ」・序歌『戦いと英雄を私は歌う〜・ユーノの怒り,ユッピテルの予言・トロイア陥落と脱出・地中海をさまよう,オデュセイアとの比較・アンドロマケとの出会い・ディードの愛と死・シチリア再訪,船の放火・シビュラの予言・死後の世界,過去との再会・アンキセスの啓示・ラティウムでの戦争・決闘,トゥルヌスの死,平和協定・アウグストゥス治世と平和の祭壇


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