見出し画像

書記の読書記録#36「ローマ帝国衰亡史3 コンスタンティヌスとユリアヌス」

E.ギボン(中野好夫訳)「ローマ帝国衰亡史3 コンスタンティヌスとユリアヌス」のレビューと読書記録


レビュー

コンスタンティヌス大帝によるローマ帝国再統一から始まる。325年のニカエア公会議と,アリウス派論争にキリスト教界は揺れる。コンスタンティウス2世の政情不安を経て,ユリアヌスが正帝となり,異教復興に進むところまで。


読書記録

# 1p9〜92
・新都市コンスタンティノポリス:ボスポルス海峡,プロポンティス海,ヘレスポントゥス海峡・統治体制,階位職制:最高官,高官,顕官・貴族階級・近衛都督・スペクタビレス・地方長官の権限,コメスおよびドウクス・宮廷軍と辺境軍・蛮民族のローマ軍への採用・7人の側近・強制査問の黙認・一般租税,地租と人頭税の組合せ


# 2p93〜158
・コンスタンティヌス帝の人柄,その堕落・長子クリスプスの処刑・皇后ファウスタ・後継者の候補・サルタマエ族,ゴート戦役・コンスタンティヌス帝死後の統治・ペルシア戦役,ニシビスの包囲・コンスタンティヌス2世の死,コンスタンス帝の暗殺・マグネンティウスの権威拡大,敗北と死


# 3p159〜224
・ガルスとユリアヌスの教育・帝室高官の虐殺・ガルス副帝の死・ユリアヌスの危機,ミラノ宮廷への帰還・クワディ族,サルタマエ族との戦争・ゲルマン族との戦争,ガリア侵入・ユリアヌス副帝の活躍


# 4p225〜283
・313年ミラノ勅令・コンスタンティヌスの神権・十字架旗・帝の信仰・「神託集」とウェルギリウス「第四牧歌」・霊的権利と世俗権利の峻別の導入・司教選挙,聖職者の叙任,教会の資産,法的特権,霊的問責,説教の自由,司教会議


# 5p285〜366
・アフリカでのドナトゥス派の分離・三位一体論争・使徒ヨハネによる聖なる承認・各個人の信仰,教会の権威・ニカエア公会議:ホモウシオンかホモウシオスか・アリウス派の論争,皇帝のアリウス派擁護・アタナシウスの大帝への抵抗,亡命・アルル公会議,ミラノ公会議


# 6p366〜415
・ノウァティアヌス派,アフリカのキルクムケリオネス派,凶暴なドナトゥス派・異教崇拝・ユリアヌスを正帝に擁立・コンスタンティウスの激怒・ユリアヌスの進撃


# 7p415〜514
・コンスタンティウスの死,ユリアヌスの勝利・宮廷改革・カルケドン法廷の判決・自由と共和制・ユリアヌスの人格性・背教者としてのユリアヌス・寓喩学,神学体系との混同・反キリスト教の著作・異教復興へ,その改革・イェルサレムへの巡礼・古代イェルサレム神殿の再建失敗・ダフネ神殿の荒廃・アレキサンドリアの暴動,エデッサの混乱・アタナシウスの復活と追放


本記事のもくじはこちら:


学習に必要な本を買います。一覧→ https://www.amazon.co.jp/hz/wishlist/ls/1XI8RCAQIKR94?ref_=wl_share