書記の読書記録#264「ダンラップ・ヒューリン創薬化学」
Norma K. Dunlap・Donna M. Huryn「ダンラップ・ヒューリン創薬化学」のレビュー
レビュー
後半は各医薬品の薬理学+開発経緯や相互作用などの解説であり,分量が多く十分に参考になるのだが,特に本分野に欠かせないのは前半の記述である。
前半では医薬品開発のプロセスに関する一般論について述べられている。ヒット化合物からのスクリーニング,リード化合物の最適化あたりの記述は要熟読。(PAINS化合物については本書で知った)
もくじ
Ⅰ.医薬品の探索と創製
1.医薬品発見の歴史の概観
2.創薬におけるヒット化合物とリード化合物
3.リード化合物の最適化:薬物-標的分子の相互作用とファーマコフォア
4.リード化合物の最適化:最適化する特性と創薬化学的戦略
5.最適化されたリード化合物からの医薬品の開発
Ⅱ.医薬品の標的分子
6.創薬標的としての受容体,イオンチャネル,トランスポーター
7.創薬標的としての酵素
8.創薬標的としてのタンパク質-タンパク質相互作用と脂質膜の相互作用
9.創薬標的としてのDNAとRNA
Ⅲ.治療領域別の医薬品
10.抗がん薬
11.抗ウイルス薬と抗真菌薬
12.抗菌薬と抗寄生虫薬
13.中枢神経系に作用する医薬品
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