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書記の読書記録#115「古代インドの思想」

山下博司「古代インドの思想」のレビューと読書記録


レビュー

本書は,インド文明圏について自然環境との関わりをもとに思想や宗教の流れを整理したものである。日本には馴染みの薄い要素として「モンスーン」はたびたびキーワードとして取り上げられる点に注目。インド哲学を考える上でも留意事項となるだろう。


読書記録

# 1p9〜62
・菱形のインド・小さなアフリカ・ガンジス河の地理・ヒマラヤ地域,ヒンドゥスターン平原,南インド・北のヒマラヤ山脈,西のタール砂漠・モンスーン,サンスクリット文学,インド映画・生物多様性・農業大国・中緯度的思考


# 2p63〜154
・乾燥化寒冷化と文明,インダス文明圏内での地域差・ハラッパー遺跡・印章文字,非文字説・沐浴と水・ヒンドゥー教,仏教,ヨーガ・インダス文明解体の謎・アーリヤ人のインド侵入,気候的要因・「リグ・ヴェーダ」の完成・カースト的理念・ヴェーダ聖典群の成立・ヴェーダ時代・自然の猛威と神々:インドラ,マルト神群,ヴァルナとミトラ,ヴァーユとヴァータ,パルジャニヤ,ルドラ,アラニヤーニー,アグニ,クシェートラパティ・デーヴァvs.アスラ,自然の神vs.社会の神・イコンなき宗教


# 3p155〜238
・アーリヤ人の北インド東方域への進出・森の思想・不殺生,菜食主義・四住期:ブラフマチャリヤ,ガールハスティヤ,ヴァーナプラスタ,サンニヤーサ・ダルマ,プルシャアルタ・ウパニシャッドの教説:梵我一如・交易都市・カルマの法則,輪廻転生・苦の認識・シャンクタラー,修行の森


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