書記の読書記録#236「はじめて学ぶラテン文学史」

高橋 宏幸（編著）「はじめて学ぶラテン文学史」のレビューと読書記録

はじめて学ぶラテン文学史 (シリーズ・はじめて学ぶ文学史)

レビュー

ギリシア文学の継承者にして、中世近世ヨーロッパ文学の母胎でもあるラテン文学を、叙事詩、抒情詩、喜劇、悲劇、風刺詩、恋愛詩、弁論・修辞学、教訓文学、書簡文学、歴史など、ジャンル・形式別区分けという斬新な視点から現代に甦らせる画期的テキスト。

ヨーロッパの文学を知るには欠かせないラテン文学についての，専門家による入門書。ジャンルに分けて解説されているので見やすいところもある。

読書記録

＃ 1p1〜90
・初期ラテン，共和制末期，黄金時代，白銀時代・叙事詩：アンドロニークス「オディッシーア」，ナエウィウス「ポエニー戦争」，エンニウス「年代記」，ウェルギリウス「アエネーイス」，オヴィディウス「変身物語」・喜劇：プラウトゥス「アンピトルオー」，テレンティウス「ポルミオー」・悲劇：ナエウィウス，エンニウス，パークウィウス，アッキウス，セネカ「狂えるヘルクレース」「メーデーア」「テュエステース」「オクターウィア」

＃ 2p91〜130
・弁論，修辞学書：キケロー「発想論」「弁論家について」，大セネカ「仮想審議弁論集」，タキトゥス「弁論家についての対話」，クインティリアーヌス「弁論家の教育・恋愛詩：カトゥッルス，ティブッルス，プロペルティウス，オヴィディウス「恋の歌」「恋愛術」

＃ 3p131〜184
・抒情詩：カトゥッルス，ホラーティウス「エポーディー」「カルミナ」・牧歌：ウェルギリウス「牧歌」・教訓文学：ウェルギリウス「農耕詩」，ルクレーティウス「事物の本性について」，マーニーリウス「天文誌」，プロペルティウス「詩集，オヴィディウス「祭暦」，大カトー「農業論」，ウァッロー「ラテン語考」，大プリーニウス「博物誌」

＃ 4p185〜269
・キケロー書簡集・エラゲイア詩：カトゥッルス，プロペルティウス，オヴィディウス「名高き女たちの手紙」「悲しみの歌」「黒海からの手紙」，ホラーティウス「書簡集」，セネカ「倫理書簡集」，小プリーニウス「書簡」・歴史書：キケロー「国家について」，カエサル「ガリア戦記」「内乱記」，，サッカースティウス「カティリーナ戦記」「ユグルタ戦記」，ネポース「英雄伝」，リーウィウス「ローマ建国以来の歴史」，ウェッレイウス パデルクルス「ローマ史」，タキトゥス，スエートーニウス・白銀時代の叙事詩：ルーカーヌス「内乱」，スターティウス「テーバイス」「アキッレーイス」，ウァレリウス フラックス「アルゴナウティカ」，シーリウス イタリクス「プーニカ」・風刺詩：ホラーティウス「風刺詩」，ペルシウス「風刺詩集」，ユウェナーリス「風刺詩集」・エビグラム：マルティアーリス・小説：ペトローニウス「サテュリコン」，アープレイウス「黄金のロバ」

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