書記の読書記録#1116『「神道」の虚像と実像 (講談社現代新書)』
井上 寛司『「神道」の虚像と実像 (講談社現代新書)』のレビュー
レビュー
神道の誕生から現代に至るまでの長大な歴史を簡単にまとめた意欲作,議論を起こすにはちょうど良い。
もくじ
はじめに
第一章 「神社」の誕生──古代律令制国家の模索
1 日本の律令制と神社は双生児である
2 官国幣社制と神仏習合
3 日本古代の宗教
第二章 「隔離」にもとづく「習合」──「神道」の成立
1 顕密体制と神国思想
2 二十二社・一宮制と中世の神社
3 吉田神道の成立とキリスト教の伝来
第三章 近世国家と民衆──「神道」論の新たな展開
1 幕藩制国家の成立とキリシタン
2 宗教統制の実態
3 儒学的「神道」論の発展
4 国学そして国体論
第四章 宗教と非宗教のあいだ──「国家神道」をめぐって
1 明治維新と祭政一致
2 「信教の自由」論争
3 帝国日本を支えるイデオロギー
第五章 戦後日本と「神道」──民族の「自画像」
1 戦後における宗教構造の変容
2 柳田「神道」論の問題点
3 戦後史のなかの柳田「神道」論
むすびに
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