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書記の読書記録#370『千夜一夜物語』(バートン版,全11巻)

『千夜一夜物語』(バートン版,全11巻)のレビュー


レビュー

『千夜一夜物語』(ألف ليلة وليلة‎)は,イスラム世界における説話集。ペルシャの王に妻が毎夜物語を語る形式を採る。枠物語の手法で描かれた代表的な物語の一つとしても知られる。

1885年から1888年にかけてリチャード・バートンにより英語に翻訳され出版された。本編10巻と補遺6巻から成る。日本語版は大場正史訳。

長いわりには似たような話が続くので,少しずつ読み進めた。


以下に全巻の目次を載せておく。

千夜一夜物語1

-シャーリヤル王とその弟の物語
--牡牛と驢馬の話
-商人と魔神の物語
--1番目の老人の話
--2番目の老人の話
--3番目の老人の話
-漁師と魔神の物語
--大臣と賢人ズバンの話
---シンディバッド王と鷹の話
---亭主と鸚鵡の話
---王子と食人鬼の話
--魔法にかかった王子の話
-バグダッドの軽子と3人の女
--最初の托鉢僧の話
--2番目の托鉢僧の話
---ねたみ深い男とねたまれた男の話
--3番目の托鉢僧の話
--姉娘の話
--門番女の話
-3つの林檎の物語
-ヌル・アル・ディン・アリとその息子バドル・アル・ディン・ハサンの物語
-せむし男の物語
-ナザレ人の仲買人の話

千夜一夜物語2

-せむし男の物語(承前)
--料理頭の話
--仕立屋の話
--床屋の身の上話
---床屋の長兄の話
---床屋の2番目の兄の話
---床屋の3番目の兄の話
---床屋の4番目の兄の話
---床屋の5番目の兄の話
---床屋の6番目の兄の話
--仕立屋の話の結び
-ヌル・アル・ディン・アリと乙女アニス・アル・ジャリスの物語
-恋に狂った奴ガーニム・ビン・アイユブの物語
--最初の宦官ブハイトの話
--2番目の宦官カフルの話
-オマル・ビン・アル・ヌウマン王と2人の息子シャルルカンとザウ・アル・マカンの物語

千夜一夜物語3

-オマル・ビン・アル・ヌウマン王と2人の息子シャルルカンとザウ・アル・マカンの物語(承前)
--タジ・アル・ムルクとドゥニャ姫の話
--アジズとアジザーの話
--麻薬を飲んだ男の話
--バダウィ人ハマッドの話
-鳥と獣と大工の物語
-隠者の話
-水鳥と亀の物語
-狼と狐の話
--はやぶさと鷓鴣
-二十日鼠と猫いたちの話
-猫と烏の話
-狐と烏の話
--のみと二十日鼠
--雌鷹と小鳥
--雀と鷲
-はり鼠とじゅずかけ鳩の話
--商人とふたりのぺてん師
-泥棒と猿の話
--馬鹿な機織工
-雀と孔雀の話
-アリ・ビン・バッカルとシャムス・アル・ナハルの物語

千夜一夜物語4

-カマル・アル・ザマンの物語
--ニアマー・ビン・アル・ラビアとその奴隷娘ナオミの話
-アラジン・アブ・アル・シャマトの物語
-タイイ族のハティム
-ザイダーの子マアンの話
-ザイダーの子マアンとバダウィ人
-ラブタイトの都
-ヒシャム教主とアラブ人の若者
-イブラヒム・ビン・アル・マーディと理髪外科医
-円柱の多い都イラムとアビ・キラバーの子アブズラー
-モスルのイサアク
-掃除夫と上﨟
-いかさま教主

千夜一夜物語5

-ペルシャ人アリ
-ハルン・アル・ラシッドと奴隷娘と導師アブ・ユスフの話
-泥棒のふりをした恋人の話
-バルマク家のジャアファルと豆売り
-怠け者のアブ・モハメッド
-バルマク家のヤーヤ・ビン・ハリドがマンスルを寛大にあつかった話
-にせ手紙を書いた男にハリドの子ヤーヤが情けをかけた話
-アル・マアムン教主と異国の学者
-アリ・シャルとズムルッド
-ジュバイル・ビン・ウマイルとブズル姫の恋
-アル・ヤマンの男と六人の奴隷娘
-ハルン・アル・ラシッド教主とひとりの乙女とアブ・ノワス
-犬皿に使った黄金の皿を盗んだ男
-アレキサンドリアのいかさま師と警備頭
-アル・マリク・アル・ナシルと三人の警備頭
--カイロの警備頭の話
--ブラックの警備頭の話
--旧カイロの警備頭の話
-泥棒と両替屋
-クスの警備頭とぺてん師
-イブラヒム・ビン・アル・マーディと商人の妹
-貧者に物を施して両手を切られた女の話
-信心深いイスラエル人
-アブ・ハサン・アル・ジャディとホラサンの男
-貧しい男と親友
-おちぶれた男が夢のお告げで金持ちになった話
-アル・ムタワッキル教主と側女マーブバー
-肉屋のワルダンが女と熊を相手に冒険した話
-王女と猿
-黒檀の馬
-ウンス・アル・ユルドと大臣の娘アル・ワルド・フィル・アクマム(ばらの蕾)
-アブ・ノワスに三人の美少年とハルン・アル・ラシッド教主
-アブダラー・ビン・マアアルにバッソラーの男とその奴隷女
-オズラー族の恋人たち
-アル・ヤマンの大臣と若い弟
-授業中の少年と少女の恋
-アル・ムタラムミスと妻のウマイヤー
-ハルン・アル・ラシッド教主と水浴中のズバイダー妃
-ハルン・アル・ラシッドと三人の詩人
-ムスアブ・ビン・アル・ズバイルとタラーの娘アイシャー
-アブ・アル・アスワドと奴隷娘
-ハルン・アル・ラシッド教主とふたりの奴隷娘
-ハルン・アル・ラシッド教主と三人の奴隷娘
-粉屋とその女房
-薄ばかといかさま師
-判官アブ・ユスフにハルン・アル・ラシッド教主とズバイダー妃
-アル・ハキム教主と商人
-キスラ・アヌシルワン王と村の娘
-水汲み男と細工師の女房
-フスラウ王と妃シリンと漁師
-バルマク家のヤーヤ・ビン・ハリドと貧乏な男
-モハメッド・アル・アミンと奴隷女
-ヤーヤ・ビン・アル・ハリドの息子たちとサイド・ビン・サリム・アル・バヒリ
-亭主をだました女房の策略
-信心深い女と邪なふたりの老人
-バルマク家のジャアファルと年老いたバダウィ人
-オマル・ビン・アル・ハッタブ教主と若いバダウィ人

千夜一夜物語6

-アル・マアムン教主とエジプトのピラミッド
-盗人と商人
-宦官マスルールとイブン・アル・カリビ
-歌を聞いて恋におちた愚かな先生
-あほうな先生
-学校の先生になりすましたあき盲
-王と貞淑な妻
-マグリビ人アブド・アル・ラーマンの大鳥の話
-アディ・ビン・ザイドと王女ヒンド
-ディイビル・アル・フザイと上﨟とムスリム・ビン・アル・ワリド
-モスルのイサアクと商人
-三人の不幸な恋人
-アブ・ハサンが屁をした話
-タイイ族の恋人たち
-恋に狂った男
-回教徒になった副修道院長
-アブ・イサとクラト・アル・アインの恋
-アル・ラシッドの子アル・アミンと叔父イブラヒム・ビン・アル・マーディ
-アル・ファス・ビン・ハカンとアル・ムタワッキル教主
-男女の優劣についてある男が女の学者と議論した話
-アブ・スワイドとこぎれいな老婆
-アリ・ビン・タヒル太守とムウニスという娘
-若いつばめをもった女と大人を情夫にもった女
-カイロ人のアリとバグダッドの幽霊屋敷
-巡礼男と老婆
-アブ・アル・フスンと奴隷娘のタワッズド
-死の天使と高慢な王と道士
-死の天使と富裕な王
-死の天使とイスラエルの子孫の王
-イスカンダル・ズ・アル・カルナインと貧しい人々
-アヌシルワン王の威徳
-ユダヤ人の判官と貞節な妻
-難船の憂きめにあった女とその子供
-信心深い黒人奴隷
-道心堅固な盆作りとその女房
-アル・ハッジャジと信心家
-火をつかんでも平気な鍛冶屋
-神から雲を授けられた信者と敬虔な国王
-回教徒の戦士とキリスト教徒の乙女
-キリスト教王の王女と回教徒
-予言者と神の審き
-ナイル川の渡し守と隠者
-島の王と敬虔なイスラエル人
-アブ・アル・ハサンと癩患者アブ・ジャアファル
-巨蛇の女王
--ブルキヤの冒険
--ヤンシャーの話

千夜一夜物語7

-船乗りシンドバッドと軽子のシンドバッド
--船乗りシンドバッドの最初の航海
--船乗りシンドバッドの第二の航海
--船乗りシンドバッドの第三の航海
--船乗りシンドバッドの第四の航海
--船乗りシンドバッドの第五の航海
--船乗りシンドバッドの第六の航海
--船乗りシンドバッドの第七の航海
--船乗りシンドバッドの第七の航海(カルカッタ版による)
-真鍮の都
-女の手管と恨みー王とその王子と側女と七人の大臣の物語
--王と大臣の妻
--菓子屋とその女房と鸚鵡の話
--洗い張り屋と息子
--遊冶郎の策略と貞節な妻
--けちん坊とパン
--浮気女とふたりの情夫
--王子と食人鬼
--一滴の蜂蜜
--夫に泥をふるわせた女房
--魔力をもった泉
--大臣の息子と風呂屋の女房
--亭主をだました女房の策略
--金細工人とカシミルの歌姫
--長い生涯に一度も笑わなかった男
--王子と商人の妻
--鳥の話がわかるふりをした小姓
--人妻と五人の求愛者
--三つの願ー<神の夜>を見たがった男の話
--盗まれた首飾り
--二羽の鳩
--ベーラム王子とアル・ダトマ王女の物語
--見晴らし台のある屋敷
--王子と魔神の情婦
--白檀商といかさま師
--放蕩者と三歳の童子
--盗まれた財布
--狐と人間
-ジュダルとその兄
-ガーリブとその兄アジブの身の上話

千夜一夜物語8

-ガーリブとその兄アジブの身の上話(承前)
-オトバーとライヤ
-アル・ヌーマンの娘ヒンドとアル・ハッジャジ
-ビシュルの子フザイマーとイクリマー・アル・ファイヤズ
-学者ユヌスとワリド・ビン・サール教主
-ハルン・アル・ラシッド教主とアラビア娘
-アル・アスマイとバッソラーの三人の乙女
-モスルのイブラヒムと悪魔
-バダヴィ人とその妻
-バッソラーの恋人たち
-モスルのイシャクとその恋人と悪魔
-アル・メディナーの恋人たち
-アル・マリク・アル・ナシルとその宰相
-やりて婆のダリラーと兎とりの娘ザイナブが悪戯を行なったこと
-カイロの盗神アリの奇談
-アルダシルとハヤット・アル・ヌフス姫
-海から生まれたジュルナールとその子のペルシャ王バドル・バシム

千夜一夜物語9

-モハメッド・ビン・サバイク王と商人ハサン
--サイフ・アル・ムルク王子とバディア・アル・ジャマル王女の話
-バッソラーのハサン
-バグダッドの漁師ハリファー
-バグダッドの漁師ハリフ

千夜一夜物語10

-マスルールとザイン・アル・マワシフ
-アリ・ヌル・アル・ディンと帯作りのミリアム姫
-上エジプトの男とフランク人の妻
-落ちぶれたバグダッドの男と奴隷女
-インドのジャリアッド王と宰相シマスージュリアッド王の世継ぎウィルド・ハン王とその妻妾と大臣の後日談
--二十日鼠と猫
--托鉢僧とバターの甕
--魚と蟹
--鴉と大蛇
--野生の驢馬と豺
--非道な王と巡礼の王子
--鴉と鷹
--蛇使いとその女房
--蜘蛛と風
--ふたりの王
--盲とちんば
--愚かな漁師
--少年と泥棒
--亭主と女房
--商人と盗人
--豺と狼
--羊飼いと泥棒
--鷓鴣と亀

千夜一夜物語11

-紺屋のアブ・キルと床屋のアブ・シル
-漁師のアブズラーと人魚のアブズラー
-ハルン・アル・ラシッド教主とオマンの商人アブ・ハサンの話
-イブラヒムとジャミラー
-ホラサンのアブ・アル・ハサン
-カマル・アル・ザマンと宝石商の妻
-アブズラー・ビン・ファジルとその兄弟
-靴直しのマアルフとその女房ファティマー

結び


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