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書記の読書記録#534『二つの宗教改革: ルターとカルヴァン』

H.A. オーバーマン『二つの宗教改革: ルターとカルヴァン』のレビュー


レビュー

タイトルにあるルターとカルヴァンというより,その周辺に関する神学史の専門的な考察。


もくじ

編者序文(ドナルド・ワインスタイン)……………竹原創一訳

著者序文 読後焼却のこと……………木村あすか訳

第一章 嵐が発生する……………江口再起/湯川郁子訳

長い15世紀
黒死病の猛威
教皇制の支配から政治的公会議主義へ
「新しい信心」(devotio moderna)──氷山の一角
天国からのような「托鉢修道会のメッセージ」

第二章 ルターと新しい方法(via moderna)──宗教改革的転回の哲学的背景……………竹原創一訳

ルターと新しい哲学
聖トマス──致命的誤り
人格主義──聖フランチェスコの持続的遺産
異議申し立てから抵抗へ──異端審問に対する後期中世の挑戦
転回前の産みの苦しみ
ルターの基本方針──四つの根本的主題の組み合わせ

第三章 マルティン・ルター──獅子の洞窟の中の修道士……………村上みか訳

宗教改革的転回後の障壁
命を得るための拘束は一生の無知を意味する──修道誓願
聖なる道──聖アントニオスから聖フランチェスコへ
聖書を開け放て──聖書のみ

第4章 宗教改革──終末、現代、未来……………菱刈晃夫訳

新しい方法対古い方法
終末から現代へ

第5章 ルターからヒトラーへ……………宮庄哲夫訳

第6章 宗教改革時代の聖画像をめぐる論争……………鈴木 浩訳

現代の研究の殿堂に生じたひび割れ
ルター──教会がそれによって立ちもし、倒れもする争点
聖画像から偶像へ──バアルとしての反キリスト
街頭に戻って──継続された聖画像論争

第7章 歴史的カルヴァンの回復を目指して……………久米あつみ訳

歴史的カルヴァンの消失

第8章 ヨーロッパ宗教改革の新たな見取り図……………竹下和亮訳

第9章 最前線──亡命者たちの宗教改革……………竹下和亮訳

第10章 カルヴァンの遺産──その偉大さと限界……………野村 信/田上雅徳/鈴木昇司訳

カルヴァンの生涯における主要な出来事
公同教会の教父──世界全体のための包括的真理
カルヴァンを覆い隠すもの
カルヴァン──栄誉と忘却と中傷と


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