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書記の読書記録#11「進化で読み解くバイオインフォマティクス 入門」

長田直樹「進化で読み解くバイオインフォマティクス 入門」のレビューと読書記録まとめ。


レビュー

「進化」を主眼としているため,特に遺伝子についてのバイオインフォマティクスの内容が多い。全体としては理論書,実際にソフトを動かすにあたっておさえておきたい内容だと思う。

個人的には手元に置いておきたい本。


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読書記録まとめ(9/23〜9/27)

# 1 p1〜61
(Chapter1は省略)・集団遺伝学,分子進化学・進化:遺伝子頻度の世代による変化・アレル頻度の上昇:遺伝的浮動,自然選択・Hardy-Weinbergの法則(HW平衡)・有効集団サイズ・Wright-Fisher集団・突然変異と浮動の釣り合い・近交係数・集団変異率・適応度・アンダードミナンス,オーバードミナンス・分子進化のほぼ中立説・Whalund効果・連鎖不平衡・合祖過程,遺伝子系図・分子系統樹


# 2 p62〜95
・ゲノムワイド関連解析(GWAS),量的形質遺伝子座(QTL)解析など・塩基配列間の多様性の指標:塩基多様性,分離サイト数・サイト頻度スペクトラム(SFS),折りたたみSFS・SFSの偏り:田島のD統計量・特徴抽出:主成分分析(PCA)・STRUCTURE/ADMIXTURE解析・バックグラウンドセレクション,セレクティブウィープ・マルコフ過程による塩基置換モデル:Jukes-Cantorモデル,木村の2パラメータモデルなど・同義非同義サイト・PAM行列


# 3 p96〜135
・アラインメントと相同性検索・大域アラインメント,局所アラインメント・評価:PAM250スコア行列,BLOSUMスコア行列など・動的計画法・相同性検索プログラム:FAST,BLASTなど・分子系統樹の作成:最節約法,距離行列法,確率モデル法・ブートストラップ法・最適なモデルの選択:赤池の情報量基準(AIC)など・機械学習の例:隠れマルコフモデル(Viterbi経路の推定)など・予測性能評価:ROC曲線,交差確認


# 4(最終回)p136〜190
・塩基配列決定法:サンガー法,1分子リアルタイムシークエンサー・リシークエンシング:BWTを用いたシード配列の探索,ベイズ法による変異検出・アセンブル:Fleuryのアルゴリズム・トランスクリプトーム解析技術:DNAマイクロアレイ,RNA-Seq・遺伝子発現比較:ボルケーノプロット,MAプロット・遺伝子発現ネットワーク・タンパク質の立体構造決定:X線結晶構造解析,NMR法,クライオ電子顕微鏡法など・遺伝子配列DB:GenBank,DDBJなど


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