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書記の読書記録#1166『わたしたちはなぜ笑うのかー笑いの哲学史』

中山元『わたしたちはなぜ笑うのかー笑いの哲学史』のレビュー


レビュー

笑いに関係する哲学・思想について簡単にまとめた入門書で,全体的に駆け足の解説であるが「第三章 ルネサンスの笑いの文学」の比重が大きい。


もくじ

序 論 三種類の笑い
第一章 喜劇の誕生と古代における笑い
  第一節 滑稽さ、社会的な絆、批判性
  第二節 アイロニーとしての笑い
  第三節 風刺としての笑い
  第四節 ギリシア小説における笑い
第二章 中世における民衆の笑いの文化
  第一節 民衆の三つの笑い
  第二節 カーニヴァルの二種類の笑い
第三章 ルネサンスの笑いの文学
  第一節 ルネサンスから近代までの笑いの変化
  第二節 ラブレー
  第三節 セルバンテス
  第四節 シェイクスピア
第四章 近代の心身二元論に依拠した笑いの理論と優越の理論
  第一節 合理性を重視する近代における笑いの地位
  第二節 デカルトの生理学的な笑いの理論
  第三節 ホッブズの優越感の理論
  第四節 ボードレールの優越理論
第五章 笑いの共同体の理論
  第一節 スピノザの笑いの共同体
  第二節 カントにおける笑いの社交性の理論
  第三節 フロイトの機知の理論
  第四節 ニーチェの笑いの共同体
  第五節 バタイユの笑いの共同体
第六章 笑いの放出の理論
  第一節 神経の緊張の解放—スペンサー
  第二節 心的な緊張の弛緩—カント
  第三節 心的エネルギーの放出—フロイト
第七章 同一性と差異のシステムとしての笑い
  第一節 ずれの笑い
  第二節 ベルクソンの笑い
第八章 自由と治療の手段としての笑い
  第一節 ニーチェにおける笑う智恵
  第二節 フランクルにおける心の武器としての笑い
注 / あとがき / 索引


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