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私のお腹を間借りしている赤ちゃん(まがりちゃん)と子宮筋腫(筋腫先輩)の話

27歳のとき、ふと子宮頸がんの検査を受けてみようと産婦人科へ赴いたことをきっかけに、私の子宮には、7センチ程の子宮筋腫があることを知った。
全く自覚症状はなく、あの脚をパカッと開く台で、まさにパカッと開きながら検査を受けている最中に先生から「あ〜子宮筋腫ありますね。結構おおきいの。」と言われても「あ、そうすか」という感想だけで。「あ、でも生理の時、やたらと子宮の右側が痛くなるな〜」と思っていたら先生に「左側にありますね」と言われて、「あ、そうすか」という感想だった。

その日は念の為に子宮体がんの検査も受けることになり、人生で一番痛い思いをし、涙を受けべながら会計を終え、家に帰った。ここまでは至って平常心だったのに夫に「子宮筋腫があったよ」報告をしてから、なぜかとっても悲しくなった。

いちばん気になったのは子宮筋腫の存在が妊娠にどう影響を与えるのか。妊活を始める前に手術で取ってしまったほうがいいのか?ということだった。
私はがん検診を受けた病院と、他にもうひとつの病院にかかり相談をした。
結果どちらも「不妊に影響するか妊娠中に影響するか、それは妊娠してみないとわからない。」もちろん手術することのリスクもある、と。要するに手術するか否か決めるのは私ってことだった。

幸い自覚症状は全然なく、生理痛も重たくはないし、貧血もないし、月経量も多くないし、今のところ目立った悪さをせず私のお腹の中にいるだけなのだから、取ってしまうのは可哀想かなという思いが芽生え、子宮筋腫と共存することを選択した(それに手術って怖い)。

結果論になりますが、今のところ(妊娠9ヶ月)私のお腹を間借りしている赤ちゃんのまがりちゃんと子宮筋腫先輩は仲良くやっていけている様子。まがりちゃんより、もっと前に私のお腹に誕生した子宮筋腫なので、まがりちゃん誕生以来、筋腫先輩と呼ばせていただいております。妊娠すると子宮筋腫変性痛なる症状が起こる可能性があると聞かされていたが今のところそれもなく、切迫流産や早産の危険も説明されたが、それもない。今はどっしりと私のお腹の中で鎮座している筋腫先輩の様子が想像できる。

前回の検診で「子宮筋腫があるからかな?ちょっと赤ちゃん狭そうだね。」と先生から指摘があったが、まがりちゃんの方が後輩なので致し方ない。頑張って自分の生きるスペースを工夫して見つけてほしい。母は応援している。

今妊娠9ヶ月に入ったばかりで、まだまだ気は抜けないが、気を引き締めたところで事の成り行きは変わらないので、ぼーっと暇を過ごしたいと思います。

End



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