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【うつ状態×休養期間】出来る事とやった事


今年はあと何回記事を作れるだろう?
どんなネタにしよう?などと考えているうちに大晦日の午後になってしまった。
嘘みたいなポカポカ陽気だし今年も最後だし、久しぶりにビール飲もうとたこ焼きチンしてウッドデッキに出ると予報通りに雨がパラパラ。
屋根があるのでこのまま続行で。

飲まなきゃ飲まないで平気だけどやっぱうまいなー。

で、今年最後の記事はやはりこの一年を振り返るという事で、なんやかんやでいつも最後は漫画に頼ってきたお話です。


うつ病と診断されて

ざっくり経緯を説明すると、更年期障害だと思って泌尿器科で検査したら異常がなくうつ病と診断され、職場の外科の先生の診断は適応障害、専門医に判断してもらうのが良いと心療内科に行ったらイヤイヤ病扱いをされ、職場の先生の紹介で東京の大きな病院で診てもらい、うつ状態(適応障害)と診断され今に至っています。
職場の先生の診断で2週間の自宅休養をしなさいとなりましたが「生活リズム変えたら仕事復帰できんくなる」と起きる時間も寝る時間も今まで通り、やる事なく座ってるとぐるぐると嫌なことばかり考えてしまうので出来るだけ座らず家中を歩いたりなんやりかんやり。
結局あまり改善を感じられぬまま2週間が過ぎ、東京の病院で改めて長期の休養が必要と言われ足掻く事をやめたのでした。
「とにかく休みなさい。昼間でも眠たければ寝て良いし無理して起きてる必要なし。たばこは辞めてるから良しとしてお酒は出来るだけ控えなさい。出来れば辞めるが良し。」
との事でしたがお酒は辞めるに至らず飲まない日もあれば飲む日もある、程度に飲んでいました。
とにかくあの頃はどこかに行きたいとか何かをしたいなんて一つも思わなかったのでただただ時間が過ぎゆくのを傍観するような毎日を垂れ流していました。

規則正しい生活リズムに戻しましょう

2週間おきに通院をしてきましたが1カ月を過ぎた頃から薬が効き始めたのかぐるぐる回る思考が無くなり何も考えないようになりました。
この頃から体力ゲージが溜まってきたのか何もしていないことが少し苦痛になってきます。
かと言って何かし始めてもすぐ疲れてしまうので結局大したことはできないのですが。
で、始めたのがサムネにも使った写経。
お手本の上に半紙を置いてなぞるだけ。
お経の意味など理解もせず、一つ前に書いた漢字などどうでもよく、ただひたすら半紙に透けた漢字をなぞり続けるだけ。
子供達が冬休みのたびに買い溜めてきた半紙が3人分、使っても使いきれないほどあったので、それはもうじゃかすか書き続けました。
やる事が無くてついつい飲んでいたお酒もやる事が見つかるとだんだん遠ざかっていくのでした。
頭を使うと疲れるので、こういう単純作業は時間浪費のコスパもよく小説も読む気にはなれなかったので家にあった漫画を読み漁るようにもなりました。

ジャンプで育った大人たち

少年時代の漫画の影響力はとてつもなく大きく、おじさんになった今でもここぞの時に助けていただいてます。
俺の中の三井寿はどこに行った?

ブックオフの110円コーナーだけで揃える縛りで集め始めた未だコンプリートしないスラムダンク。

スラムダンクをあっという間に読み終えて、沸々と熱い気持ちを感じつつ「なんか…前に進まなくては…」となぜかベクトルがワンピースに向いたらしくメルカリで84巻まとめ買いからのブックオフで残りを大人買い。
どこにも出かけないし、たばこは吸わないし、かなりの散財感はあったものの今まで使ってきたたばこ代に比べれば痛くも痒くもありませんでした。


「鬼滅はアニメを楽しみに待つ!」という禁を簡単に破り、やや金銭感覚のおかしくなったぼくは全巻セットをやはりメルカリでポチッとしてしまうのでした。

二十代前半、武蔵と共に成長していたぼくはたばこを辞めた奥さまと喧嘩になり、集めていたバガボンドを売ってたばこ銭にするという若気の至りで手放して以来20年余。
未完の全巻セットを躊躇する事なくポチッと。
「諦めたら試合終了」だけど「諦めたらそこで戦いは終わる」
まさに今のぼくのようでメドローアのようになにもなくなった。


「人は何かの犠牲なしに何も得ることはできない。何かを得るためには同等の対価が必要になる」
今回の一件で何を得たのか?
対価は何になるのか?

終わりに…

うつ状態という明らかに普段の生活から逸脱した状態に陥り、普通から普通じゃない生活に突然変わりました。
同じ経験をした人でないと共有できない心境は今後ぼくにどのような影響を及ぼすのでしょうか?
ぼくの場合、テレビを見てもラジオを聴いても「みんな働いてるのに」という気になってしまって受け入れらませんでした。
そんな中漫画という、開けばたちまち外界と違い、文字なぞ読まずとも直感的に物語が進行する素敵世界は、大人になった今でもぼくという存在の必須要素なのだとおもいます。
ぼくがうつ状態を経験していなければ「病気休暇使って休んで代わりに誰かが仕事してるのに漫画?はあ?」ってなるかもですけどそういうことしかできない人もいるんだなー。
もしかしたら今までそういう目で見てきた人たちもそれしかできない状態だったのか、やりたくてもできない状態だったのか。
自分の物差しの定義が大きく変わったなーとおもいました。

転んでもただじゃ起きないぞ。
なんやかんやでずいぶん長くなってしまいました。

来年はどんな年になるでしょう?

みなさま
来年も良いお年を

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