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正社員ゼロで、気づけば副業・複業メンバーが150人になっていた話

はじめまして!Offers(オファーズ)を運営している株式会社overflowの鈴木です。
noteは初投稿となりますが、自社の知見が誰かの役に立てばと思い筆をとりました。

そもそもなぜこの記事を書こうと思ったのか

いきなりですが、2030年までに日本の労働人口は650万人不足すると見られ、特に不足するのが技術職(ソフトウェアエンジニア含む)と言われています。

世界に対して日本のお家芸である技術力、クリエイティブで戦っていくために、「雇用」も概念を変えざるを得ないタイミングに入ってきています。

私は今後起きうる変化として、適材適所を会社内に留めず、社会全体で「共有」する環境へとゆっくりと変化していくと考えています。

overflowでは創業以来、「こんな未来になるんじゃないかな?」という仮説を立てて、新しいチームのあり方について組織自体を実験的に運用しています。そして、そんな組織こそ採用における競争優位性に直結すると信じています。

生涯で平均2-3回と言われる転職から、年に数個、生涯数十個のプロジェクトに関わる世界を可能にする雇用の多様性が必要になるはずです。
その準備として、企業はどのようにしてこの変化を受け入れるべきなのか、そのヒントになればと思っています。

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overflow2周年パーティー

簡単な自己紹介をすると、新卒でサイバーエージェントに入社しスマホ黎明期に広告営業からメディア事業へ異動。そこからは広告アプリやコミュニティアプリなどPdMを経てマネジメント側に。リーンなサービスづくりを求めてスタートアップへ転職し代表になりDeNAに買収。

というような流れで(だいぶ端折りましたがw)営業に始まり、webマーケ、PdM、事業開発、ファイナンス、マネジメント、経営など、経験してきました。

overflowでは「時間をふやす」というビジョンで複数事業を作っては潰してきていて、その過程で生き抜くために四苦八苦してたどり着いた答えが

「フレキシブル経営(雇用形態にとらわれない人材活用により経営スピードを最大化する、新しい経営手法)※フレキシブル経営については近日中に別途詳しい記事を展開予定です!

でした。
今回は150人にまで至る経緯やメリット・デメリットなどをお伝えしようと思います。

この記事を通して伝えたいこと

・どのような経緯で150人になったのか
・フレキシブル経営のメリット・デメリット
・副業メンバーの集め方、活躍してもらう方法
・フレキシブル経営を成功させるために

どのような経緯で150人になったのか

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創業からのメンバー数推移

現在の主力事業はOffers(オファーズ)ですが、それ以前の1年間はコンテンツマーケティング事業に軸足を置いていました。

オールインできるフラッグシップなプロダクトを生み出し、PMFするまでは外部資金に頼らず自立する、というルールを起業当初から決めていたのでマネタイズの中心となる事業が必要でした。

なので、毎日顔を合わせてるメンバーは3人、30-40人ぐらいがリモートで仕事をするという環境からスタートしています。

そんな状況だったので、いかに場所に関係なく個のパフォーマンスを上げられるか、は創業初期からの死活問題であり企業DNAの奥底に刻み込まれています。

物理的な距離が離れるほど、事業推進の難易度は上がります。でも、逆にその環境からスタートできたことで「どんな場所でも、どんな時でも、個々のパフォーマンスが上がる仕組みづくり」を一切妥協することなく突き詰められたので、振り返るとすごく大きな意味を持っていた時間だと思います。一年ぐらいずーっとこもって仕組み作っていた気がしますw

↓このときに生まれた施策例の一部

・リモートワーカーのアクションログから生産性を自動計算
・スプレッドシートとチャットツールAPI連携でアラート機能
・売上とコストをリアルタイムに連動させた事業予測モデル
・バックオフィス機能を極限まで自動化(契約書、請求書などはslackで発行しクラウドサインAPIで締結、など)
などなど...

(余談ですが37シグナルズはスモールかつリモートな組織運営、事業選定、思想、いろいろなところで非常に参考になりました
小さなチーム、大きな仕事〔完全版〕: 37シグナルズ成功の法則

この考えは「Make System(重要な発見に再現性を持たせよう)」として会社のvalueにもなっています。その仕組みが土台にあることで、いまでは働く場所について気にすることはほとんど無くなりました。

一番働きやすい時間・場所は個人差があって当然だと思っているので、自分が一番パフォーマンスが上がる環境を見出してもらうことを尊重しています。

結果的に1年弱で9000回以上の書類選考を行い、現状の150人体制になっています。

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書類選考の回数

88%が完全リモートワーク、毎日会社に来ているのは2%

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直近の平均出社回数を調べてみたところ、週5回来ている人は全体の2%。
完全リモート88%という数字に。
そりゃこういうことにもなりますw

このカルチャーを続けるためにも、入り口の採用には非常にこだわっており、この新しく且つ特殊な環境にフィットする人はおのずと厳選される傾向にあると思います。

フレキシブル経営のメリット・デメリット

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上のグラフは現状のoverflowにおける雇用形態分布です。(※コンテンツ事業は含まず、Offers事業のみ)

副業、フリーランス、契約社員、インターンと幅広い雇用をしていますが、フリーランス・副業で全体の65%、アルバイト・インターン・契約社員など有期雇用が23%という結果でした。

懸念されがちな、事業推進については全く問題無いどころか、各ファンクションでこれまでの経験上もっとも1人あたりスピード・クオリティが高い状態になっています。

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2019/7/8-8/8の1ヶ月間
機能の大小はあるが、月に66個の追加、修正をサービスに反映している

このあとに出てくるフレキシブル経営のメリット、デメリットは直近1ヶ月で私がお伺いした60社からお話を聞く中で共通する項目として出てきた内容を整理したものです。

メリット

1.現存の採用チャネルでは出会えない優秀層とつながれる

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そもそも副業どんな人が実施しているのか?逆に言うとどんな人なら副業ができるか?

・本業を滞りなく推進している上でさらに時間が確保できる
・成長意欲・好奇心・チャレンジ精神がある
・利他主義である

のような特徴がありあます。

もちろん、報酬面を期待する側面もありますが上のような項目を満たす方は企業の中でも重宝されている存在なはずです。

そのような方にお仕事を通じて出会い、企業側からは機会と報酬を、副業する側は知見と労働力をトレードオフすることで新しい関係性を構築することができます。

弊社でも本の出版経験がある方や、社内外で講演をされているフロントエンジニアの方などにお手伝いいただき、クオリティの高さに圧倒されています。また、一緒に働いてみたかった昔の同僚と、副業だからこそ一緒に働くことができるというメリットもあります。

2.流動性の高い「お金と時間の都合」に合わせられる

特にスタートアップでは、確固たるマネタイズができる前に毎月大きな固定費を抱えるのは会計上ではリスクとなりうります。

また、スピードが速い企業ほど朝令暮改が起きるため、必要な人材リソースのボラティリティが高くなります。リソース調達にかかる時間も馬鹿になりません。柔軟性高く事業の理想形を作り上げる上でもフレキシブル経営は効果を発揮します。

副業・複業の採用の場合、正社員と比べ採用までにかかる時間は約20%程度で済む傾向があります(※当社実績)、5倍速く採用まで至れるというわけです。最短即日採用というケースも出てきており、このスピード感はこれまでの採用チャネルにはない特徴の一つだと思います。

3.ミスマッチな採用を極限まで減らすことができる

そもそも前提に立ち返れば面接を2-3回するだけで仕事のスタイルを見極めるほうが難しく、リスク要素を排除しきれません。

副業として一度一緒に働いてみることで、スキルはもちろんのこと、どれくらい細部まで作り込むのか、積極的か受動的か、どんな仕事に興味を持つのか、などなどレジュメには現れない要素が溢れ出てきます。

それらを含めて良い関係性をつくれていれば、ゆっくりアトラクトしていくことができます。これは未来の採用手法として、スタンダードになっていくと考えています。

弊社でも、ぜひ正社員に!!という方が何名もいるのでこれからコンバートを予定しています。

ちなみに副業というトレンドを調べると5年間着実に伸び続け、今年に入ってからピークを迎えており、今後も成長が予想されます。

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デメリット

1.リソースが流動的

よくも悪くも副業・複業には「流動性」という特徴がついて回ります。外部のプロジェクトとリソースを分け合うので、急遽稼働が必要なときに動いてもらいづらい、などの事象は発生します。

そういった観点からも正社員とのバランスは意識すべきポイントです。

2.発注側のスタンス・準備が必要

副業では時間も限られているので、専門性の高い領域をこなしやすい形で切り出して渡してあげることが大切です。その準備をしっかり構築できるか否かによってプロジェクトのスピードが大きく変わってきます。

また、受け入れるにあたり現場や上層部に対して「実験的な取り組み」という理解も取っておくことをおすすめします。

新しい概念として取り入れる企業が大多数ですので、事前に周囲の理解を得ることで発注者、受注者ともに気持ちよく働くことができます。

副業メンバーの集め方、活躍してもらう方法

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overflowの副業メンバー採用経路


初期はお金も無いので採用媒体への出稿を控え、リファラルメインで活動していました。

リファラル採用のメリット

リファラルでの採用は

・仕事のスタイルを知っているのでスムーズに仕事を始められる
・新規事業など仕様があいまいなフェーズでも理解してくれる

など、相互理解があるからこその「汲み取ってくれる感」が一番の特徴であり、それがあることでオンボーディングコストが下がることだと思います。

実際、依頼する内容は?

直近は自社サービスのOffersでの採用も増えてきており、

・リモートでフロントエンドのコーディング
・機械学習を使ったスコアリング機能開発
・re:dashによる分析基盤の構築
・獲得型の広告、動画作成、細かいバナーなどのデザインタスクなど

など、多岐に渡るお仕事をお願いしています。

採用時の工夫

仕事の領域にもよりますが、入社前に「これからどのように仕事を進めようとしているのか」という思考プロセスを可視化していただくフローを設けています。

もちろん、設計費用として報酬もお支払いしていますが、採用を保証するものではなく、あくまで採用フローの一貫としてお願いしています。このステップによってミスマッチを事前に防ぐ仕組みになっています。

このようにフレキシブル経営を行っていると、「採用」と「オンボーディング」の壁が溶けていくことを実感します。採用過程にありながら、仕事を依頼するというのが自然な形であり、双方違和感なく進められる土壌が整ってきています。

フレキシブル経営を成功させるために

フレキシブル経営は新しい概念なので、マインドセットや環境の準備が大切です。いままでの採用の考え方から頭をパキッと切り替えて取り組むことで効果を教授できます。

採用のKPIを後ろにズラす

まずは採用のスタンスですが、副業・複業においては極論ですが「採用してみてから考えよう」ぐらい寛容な企業ほどうまくいっている傾向があります。

正社員のような仲介手数料や給与の重さは無いので、採用してみて肌が合うようであれば継続するといった考え方が結果的にうまくいくケースが多くあります。

正社員だと内定・承諾が一つのゴールというイメージですが、副業の場合は採用後のパフォーマンスを見て判断できるため、採用の成果地点を後ろにズラすことができ、正社員のミスマッチによる離職コストを考慮すると結果的に効率が良いというケースが増えてきています。

採用における本質的価値は「事業を伸ばすこと」なので、その成果を検証する上では採用した段階では不十分であり、その後のパフォーマンス結果を見る必要があります。
副業契約期間というゲートを設けることで本質的成果の予測精度は確実に上がるのでは無いでしょうか。

進めながらハマる仕事を探す

入社前に求めることやその成果指標をしっかり握る、というのももちろん重要です。合わせて行うべきは、ハマって無さそうだなと感じたら仕事をコロコロ変えてみる、です。

自己認識と他己認識は関係性が浅い間はズレて当たり前です。色々な仕事をやりながら、対話を重ねながら、その人が一番輝ける仕事を見つけてあげることも本人のためであり、ひいては事業成長に繋がります。

さいごに

ざーっとでしたが、これまでの経験から可能な限り事実を踏まえて紹介させていただきました。
今回は表面的な紹介が多くなってしまったので、今後も何度かに分けてもう少し深ぼった記事が書ければな、と思います。

また、副業・複業活用についてはたいていの疑問にはお答えできると思うので、お気軽にご連絡お待ちしてます!

また、Offersについてのご相談がありましたら、こちらからお気軽にどうぞ!

https://offers.jp/client/lp

🙆overflowは絶賛積極採用中です🙆
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https://overflow.co.jp/recruit

こちらに無いポジションでもお気軽にご応募お待ちしてます!

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ありがとうございます!ご要望あればお気軽にDMください^^
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人材採用SaaSのOffersを運営しているoverflowという会社のCEOです | 社員ゼロ、副業・複業150人の会社で「新しいチームのあり方」の社会実験を行っています 【会社】https://overflow.co.jp 【Offers】https://offers.jp
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