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#春から九大 を読んで

※この文章は、2020年3月9日、Facebookに投稿した文章を一部加筆修正したものです。

本日、2024年4月3日は九州大学の入学式。

32年前の私は福岡高校A判定だったけど結果は不合格、努力不足か自分への自信のなさの表れか本番で失敗、失意のどん底で自宅から距離のある大濠高校へ3年間毎朝6時22分の電車で通い続けた。

高校ではそこそこの成績だったけれど全国模試などはふるわない、福岡高校の友達にもずいぶんと差をつけられるようになりコンプレックスは消えないまま九州大学を受験。

試験当日、あまりの緊張からか得意科目の数学受験中にトイレに行きたくなり、我慢し続けたがどうしても集中できず途中でトイレへ。案の定トイレに行く前の前半問題で大きく点を落とし、どうしてまた本番で失敗するのか、やっぱり努力不足なのか、自分に自信がないのがまた現れたのか、まったく高校受験のときと変わってない。

合格発表の日、一人箱崎の九大へ向かう。思い返せば高校受験時、吉塚にある福岡高校で合格発表を見たあの日、自分の番号はなく、自分の存在が消されたような気分になった。合格発表後に中学校に行くルールになっていたが行かなかった。初めてずる休みした。

箱崎の九大についたらTV取材や合格者の胴上げで大いに盛り上がり既にごった返している、最初は合格発表を見るのが嫌で発表ボードを遠巻きに見ていたが見るしかない、見た、あった、自分の番号。その番号は今でも覚えている。

何か気が抜けたまま人込みをかき分けて帰っていると向こうから父が歩いてきた。仕事を抜け出して見に来たという。果たして途中で仕事を抜け出すような人だったか。合格したと伝えたら一緒に番号を見に行こうと。もう一度見たがもちろん自分の番号はそこにある。父と肩を組んだ。

電車に乗って帰り自宅近くのサニーに寄った。ジュースだったかお菓子だったか100円ぐらいのものを持って、何年もそこでレジ打ちのパートをしている母のレジに並び、会計のときに合格したよと告げたら母はその場で泣いていた。

高校に落ちて大学に受かる人がいる。高校に受かって大学に落ちる人もいる。高校にも大学にも受かる人がいる。高校にも大学にも落ちる人もいる。どの道であっても高校と大学で友達が出来る。たまたまの縁で繋がった仲間が一生付き合える友となる。

#春から九大 の書き込みをSNSでたくさん見かけて自分を思い出して書きました。九大に受かった人も受からなかった人もこの先の人生を楽しめますように。

あなたに訪れるチャンスは一度だけではない。必ず次のチャンスを掴み取れる。自分を信じよう。

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