えっこどもの国の温室、廃墟になってたけど...
誰も話題にしてないから書くけど、こどもの国の温室が廃墟になっていた。いやマジマジマジ。何をもって廃墟と表現するかにも拠るけれど、かつては人によって管理されていたのに見放されて荒れ果てた空間を廃墟と呼ぶなら、そこは廃墟なのだろう。
それにしてもこどもの国の温室が"終わった"なんて話は聞いたことがないし、先ほど調べてみたけどそういった記載は見受けられなかった。
ではこれはどういうことなのか。
そんなことも知らずにこどもの国へ写真撮影に出かけた。こどもの国へはこどもの国線へ。春先の日曜日は大勢の子連れで賑わい、電車内はいろいろなお弁当の匂いと期待に満ちた子供達の声で充満していた。
僕は植物の写真を撮るのが好きなので、真っ先に植物園と温室のゾーンへ。すると温室の様子がどこかおかしい。窓の内側が苔で曇っていて中の様子がよく見えないのだ。「温室でそんなことあるだろうか?」と疑問に思った。
バイオハザードやジュラシックパークのような趣がある。正直、かなり良い感じだ。そそる。
現在進行中で営業している施設の中に廃墟があるというアンバランスさに好奇心が抑えられない。どうして、どうしてこうなったんだろうか。
入り口に回ってみると「閉館」の案内で行き止まりになっている。「冬季の間〜」という記載はなかったし、「しばらくの間〜」という前置きもなかった。この温室は完全に"終わった"のだ。と思った。僕は見捨てられた温室を初めてみた。
温室の中は植物が好き放題に巨大化していたり、あるいは枯れていたり、倒れたりしていた。僕はなんなら普通の清潔な温室よりよっぽど、この温室に入りたいー!と思ってしまった。建物をぐるりと回って眺めてみる。本当にすごい。むせかえるほどの生の匂いと死の匂いがする。とんでもないエネルギーと諦念がこのガラスの建物に閉じ込められている。
どうしてこうなったのか、ご存知の方がいたらコメント欄で教えてください。
p.s. こういう廃墟の雰囲気が好きな方、マジおすすめです。
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