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毀誉褒貶には愛がない

地元紙はカープで飯を食っているのですが、毎朝一面のページの見出しにカープがのっていたら勝ち、のっていなかったら負けというのがすぐにわかるのですが、あれって「今朝はのってないからこのページは飛ばそう」っていう人のリクエストなんでしょうか。勝って共に喜び、負けて共に悔しがるというのがファンのあり方だと思いますが、見て見ぬふりはもっての外。

さてカープ面では「球炎」というコラムがあり、かつては手厳しい事も書いていましたが、担当が変わったからかヨイショが多いと感じています。
しかし7月17日の紙面は厳しかったよ。

見出しは「シャイナーに兆しなし

纏めのところは
「求められるのは長打力を含めた結果。保ち続けた期待感が急速にしぼんだ。
80試合を消化し、広島の一塁手は打率2割2、2本塁打、18打点。3部門全てがりーグ最下位で、後半戦へ向けて一塁手の打力向上が喫緊の課題となる。坂倉、堂林らが不振を極める苦境での一手がシャイナーだったが、選択肢が尽きたとは思いたくない」

まあ手厳しい、正直期待外れでクビ、というニュアンスと受け止めた。
ところがその晩のナイターを受けた18日のコラムは「望外にして仰天の一発」と一転。

口切りは
「「いやあ宝くじが当たったよ」。試合後、広島ベンチで飛び交ったシャイナーへの称賛の中で、それが最もふさわしい言葉のような気がする。」

なんとも失礼な。纏めは

「もし、あの場面でシャイナーが凡退していれば、好機を逃し、勝てただろうか。シャイナー自身も19日からの甲子園3連戦に同行できていたかどうか。森下の好投が報われ、みんなをハッピーにした一発。夏の夢の継続を期待していいのか。」

「宝くじ」に「夏の夢」とはこのコラムには全く愛がないね。このコラムを担当するということは読者の代弁者でもあるはずなのに、この木村氏は単に居酒屋でカープの試合をテレビで見てクダを巻く単なる心無い親父の代弁者ということに過ぎないとわかります。

まあこれからシャイナー選手がどうなるかは見ていかないとわかりませんが、このホームランを見た時、東投手が投げたのも決して悪い球ではないし、打った時「ああ、外野フライか」と思ったのがぐんぐん伸びてスタンドイン。確かに狭い横浜球場とはいえ、シャイナー選手はコンパクトに振るわりに弾を飛ばす力があるのはわかりました。エルドレッド・スカウトが呼んできたのかな、不作続きだったカントリーの目利きも間違いはないのかもしれない。


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