見出し画像

共感、共苦

先日の土曜日、女房とバスで街中まで出ました。9時半頃から14時頃まで紙屋町に用事があって、車で出ると駐車場代が馬鹿らしいからということだったのです。
家から歩いて3分くらいのところにバス停があります。バスは通称ボンバス(広電の子会社)で、紙屋町迄20分程度で行きます。

いわゆる中型バスでノンステップバスのタイプが多いのですが、中にはヨイコラショと登るタイプもあります。この日乗ったのも若干段差があるタイプ。中央の入り口の前に二人掛けが空いていたので、女房と座りました。

しばらく走ると土曜日のこの時間とはいえ出かける人が多いようで、椅子席は満員となりました。途中の西広島駅のバス停で、お爺さん(私もですが私よりは若干年上)が入り口の前で、なんだか往生している様子。
よく見たらカートタイプの酸素吸入器をバスに載せようとして苦労しておられたので、お手伝いしてバスにあげ、女房と席を譲りました。
お礼を言われましたが、まあ困ったときはお互い様。
自分が困っている時に誰か手を貸してもらえればいいですからね。共感、共苦というのでしょうか、私は自分がしてもらいたいことは他人にするし(もちろん確認して)、してもらいたくないことは他人にしない、という基準を大事にしています。

さてその方は私らより先に下車のバス停(天満町)に到着し、お礼を言われて降りようとされました。
運転手横に料金箱があるので下車ドアに向かうのですが、このカートが狭くなっている料金箱と反対側に引っかかって降りれません。結局料金をカードで支払い、再び中扉に戻って降りられました(この時はバス停にいた他の方がお手伝いしていました)。

このバスは低床ということもあり、運転手側の前のタイヤハウス上は2段階位の高さの椅子席。反対側は何が入っているのかおおきなカバーで座ることは出来ません。そのカバーと料金箱の間が狭くて、カートが通らないのです。
このタイプではありませんが、「大きなベビーカーは通れない」のところですね。「コンパクトな酸素吸入器カートが通らない」というわけで、ご老人は行ったり来たりとまあ大変でした。

席を譲った時にご老人は「みんなに迷惑になるからタクシー使うべきなんだろうけど…」なんて言っていましたが、とんでもない。ご老人が使いにくいのなら、他の人も不自由している人も多いはずです。
いずれ私もこういうカート等を使うようになった時どう思うだろうか、と考えたらバスメーカーには一刻も早く善処して欲しいと思います。

丁度親会社である広島電鉄の中間決算報告で、社長さんがホクホク顔で出ていましたが、なんとかせえよ!と思いながらえびす顔を見ていました。

えびすといえば、そう広島は今週金曜から胡子大祭。冬まじかというより、冬到来です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?