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ざこば師匠

ご逝去をお悔やみ申し上げます。米朝一門ですから今頃は「地獄八景亡者戯」でかつて演じた売れない落語家「泥丹坊堅丸(どろたんぼうかたまる)」を地でいっておられるのだろうと思います。

記事とかを拝見すると「平成20年に実家跡地のマンションに寄席小屋『動楽亭』を開設し、席亭となった」

そうですか「ちりとてちん」の世界。「ちりとてちん」は平成19年の朝ドラでしたが、まさにこういう話なのです。徒然亭草若はざこば師匠に重なりますね。こういうセリフもありました「一回きりの人生や、ぎょうさんわろうた方がええ」(徒然亭若狭のおじいさんの言葉)

いやぁ、ざこば師匠には仰山笑わせてもらいました。
私には、「そこまで言って委員会」は全く見ないので、土曜の昼の「バラエティー生活笑百科」で司会の仁鶴師匠や、兄弟弟子の南光師匠らと笑かしてくれた記憶の方が強いですね。
広島では土曜の午後は「生活笑百科」から「吉本新喜劇」というのが定番でしたが、ワンパターンの新喜劇から吉本芸人を使った小ぶりな番組ばかりになり、ちっとも見なくなりました。
あの新喜劇は水戸黄門のドラマみたいなもので、どこから見ても話が分かるという単純さが一番の魅力であったと思いますが、今は飽きられるんでしょうね。

そんなご逝去を、何とも深刻に受け止めてしまうのは、私も40近くになってから喘息持ちになったからです。

毎年冬場に風邪をひくと、熱は下がってもその後咳だけ残っていのですが、40前になったある年に、6月頃まで咳が取れないで弱って病院に行ったところ、喘息と診断されたのです。
今更とは思いましたが、まあ風邪ひいて内科で風邪薬、熱さまし貰ったらもうその病院には行きませんから「喘息」までの診断に行きつけなかったのでしょう。
で、それからはさすがに2~3か月に1度はその呼吸器のクリニックに通い、ステロイドの粉末吸入剤を使うようになりました。さすがに慣れてしまったので、咳がない時期はサボるのですが、出始めると朝晩使います。
いつ始まるかわからないから、薬は自宅では寝床の隣、会社でも手がすぐ届く所に置いてます。

私はちょうど喘息の診断が出た頃、初めて会った占い師の人に「あなた呼吸器系が弱いでしょ」と言われドキッとしたことがあります。「あなたはそんなに早くは死なないけど、死因は呼吸器系」と言われ「やっぱりそうなのか」と納得したことがあります。

喘息とか呼吸器系の死因というのは空気を吸いたいけれど、吸えないという丁度溺れる状態と一緒で苦しいと聞きます。
そういえば新型コロナの初めころ呼吸が出来なくて人工呼吸器(ECMO)をつけるのだけど、その機械の数が全然足りなくて、沢山の人が溺れるようになくなったと報道がありました。今はECMOは十分在庫あるのかな?
その報道を見ていて、ああ自分も最後はああいうことになるのだろうが、私はECMOはつけたくないな、そのまま成仏したい。と思ったのです。

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