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営業努力

私はとんとテレビのニュースは観ないのですが、NHKのBSで朝流している海外のニュース番組は出勤の支度をしながら見ています。
日本のニュースは「自民党総裁選の小芋の争い」「兵庫県知事の居座り」「大谷翔平騒動」が定番で、おまけが「立憲の力が抜ける代表戦」というところでは、チャンネルに手が伸びるはずもありませんし、どうせ毎日この繰り返しでしょう?

さて10日の朝見たBBCのこちら、感心しました。このところBBCも割合と暗いニュース、重たいニュースが主だったので、少々驚きつつ。

私は日本人なのでイギリス王室には興味がほとんどありませんが、キャサリン妃が癌で大変なのは以前耳にした事がある程度。そのプリンセス・オブ・ウェールズが、化学療法を終えたというものですが、恐らく日本なら淡々とそのことを伝えるだけでしょうが、こちらは違う。ケンジントン宮殿作成のようですが、本当に良く出来た動画付きでした。
ナレーションでは厳しかったここ数か月の気持ちを伝えるとともに、刺させてもらった感謝、そして特に家族の愛情を語りますが、私のように王室に興味がないものが画面を見ると絶対に好感度が上がるものに仕上がっています。

もちろんケンジントン宮殿作成ですから、手前味噌というかそういう作り方であることを織り込んでも、見ていて英国王室の営業努力に頭が下がる思い、それはダイアナ妃等の問題で散々、今はヘンリー&メーガンが掻き回していますが、結局英国国民の税金と支持を受けて成立している王室ですから、それを含めて情報公開、好感度向上の努力には感心します。

それはもちろん我が国の皇室に比べてです。我が国の皇室の情報は紋切り型の皇室が許した報道映像と公式の記者会見映像位で、キャサリン妃のようなものは観たことがありません。民放の作る「皇室アルバム」みたいなのは各局で今でもありますが、思いを伝えるものではなく宮内庁承認済みでしょうが、淡々としたものなので、それで好感度が上がるとは思えません。

ということで、皇室もイギリス同様に国民の税金と支持が必要ですが、比べてみると絶対的に営業努力に欠けていると思います。発信してもらうでなく、自ら発信する時代になっているのですし、自前で動画を作るくらいできように…。

新聞報道だとタイトル写真程度しか伝わりませんからね。

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