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プチ高山病

久々の東京出張、新幹線の窓からは霧か黄砂か、富士山が全く見えませんでした。

先日図書館で借りたこちらの本「山は泊まってみなけりゃ分からない」(石丸謙二郎)なかなか面白かったです。

その中の富士山の登山の話を読んでいて思い出しました。石丸氏は御殿場口から一気に7合目の小屋まで登ったのでプチ高山病に…。そのくだりの一部です。

「高度順化がむずかしい。午後3時に到着した時点で、まったく元気であったのだが、夜になると…
高山病は、日本の山では3000メートルからが、この症状が顕著に出る。高い場所に行けば必ずなるかと問えば、そうではない。
〈高度順化〉大切なのは、身体が高い場所の少ない酸素に慣れることだ。一旦2000メートルあたりで一泊すると、身体が慣れる。平地から一気に3000メートルまで行ってしまうと、かなりの確率で、高山病の兆候が出る。
山小屋にたどり着いたときに、すでに症状が出ている場合と、まったく元気なのにそのあと出る場合がある。私は、後者であった。1700メートルの標高差とズルズル蟻地獄をクリアし、やっとたどり着いた喜びと、景色の美しさに、興奮していた。アッチで写真を撮り、ソッチで雲の動きを眺めていた。
やがて、午後5時となり、夕食の時間。カレーライス食べ放題!たくさんの泊り客の列にならび、自分でご飯をついでいく。そのときに、おかしさを感じていた。相当、おなかが空いているハズ。なのに、ゴハンに魅力を感じない。仕方ないので、缶ビールを1本飲んだ。よせばいいのに、2本目のタブもあけた。もし、アナタが高山病になりかかっている際に、やってはいけないことを述べておこう。
・着いてすぐ眠らない
・お酒を控えめにする
眠ると、呼吸が浅くなり、酸素の摂り込みが少なくなる。」

私も富士山で経験ありますね。高山病になりかかったら風邪みたいなだるい症状が出て、夜からは頭痛です。私は一晩寝たら翌朝は何ともなかったですが、確かに富士登山は一気に、が普通なので高山病にはなりやすいですね。

穂高や槍、剣なども登りましたが、なるほどアプローチの時間がかかるので、結果的に高度順化が出来ていたから、プチ高山病にならないですんだのだろうと思います。もっとも、時間がかかるのはルートの問題ではなく、体力との兼ね合いなのですが。

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