見出し画像

面白いに対する抗議

起きるべくして起きたように思います。

私の住んでいる所は廿日市の東北方面にありますが、以前からお伝えしているように、イノシシが随分出没する住宅地で、今はイノシシがウロウロしていても近づかなければいいだけで、見かけて驚くことはなくなりました。
まあ先日タクシーで夜帰ってきたときに、運転手さんが「アッ!」と急ブレーキかけましたが、小さなイノシシがおりました。見慣れない人は驚きますよね。
このイノシシが出るようになったのは、己斐の山の裏側に大規模団地+アウトレットの開発があり、イノシシさんの住む所、ご飯の場所が開発されたからだと思っています。
ここは更にアストラムラインの延伸工事が始まるので、己斐の山側も伐採が進んでいますから、もっと出てくるんでしょうね。

私の友人は府中町の山側に住んでますが、庭先には時々シカが出てくるとか。

ということで廿日市の熊出没はこの開発によるものでしょう。今は二号線から見ると本当にバッサリ木が無くなっていてその手際の良さに驚く限り。

ということで、結局のところ、金に目がくらんで山と町の緩衝地であった里山を壊してきたツケだと思います。

町に近い里山エリアは開発しやすいということもありますから、触られてしまいがち。その結果は野生動物と人間との緩衝ゾーンが消え去ることになるわけです。「面白い」に対する野生動物からの抗議が、今回の熊出没ではないでしょうか。

個の熊出没の翌朝、車で通勤していたら道端に「獣」の死骸らしきものが、夜はねられたのでしょうか。大きさ、色からするとアナグマっぽい。最近は放し飼いの犬はいませんし、狸より大きかったので。広島もまた里山が曖昧になっている都市なのです。

以前読んだこちらの本。緩衝地帯としての里山がなくなるととんでもないことになるのです。これはニホンザルの群れでしたが、ツキノワグマが集団化して下ってきたら怖いですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?