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読書と人形劇で台湾気分

昨日は先島諸島に津波注意報が出て、マリノスとコンサドーレの試合を中継してたNHKの終盤がカット(スコアレスドロー)。この津波の震源は台湾。この所大きな地震が続いていると聞く。

その台湾が気になっているのは先月から。
私はKBSラジオの「大友良英のJAMJAMラジオ」というのを毎週聞いているのだが、氏のノイズやアバンギャルド、ワールドミュージックなどの選曲はとても面白く聞いています。
その番組で、先日から三回連続で登場されていたのが台湾在住の「栖来ひかり」さん。これが抜群に面白かったのです。
「栖来ひかり」さんの経歴は番組でも紹介された新著のサイトでご覧いただくとよくわかるが、いやよくわからないかもしれんけど

その本を読もうと図書館に借りに行ったら、「李琴峰」さんの新刊のエッセイも見つけたので、一緒に借りました。
日本人だが台湾で暮らし台湾の生活や人の言葉を聞き書く栖来さん。かたや台湾人だが日本語を駆使して小説やエッセイを書く李さん。並行して読んでいくと凄いことになる予感がする。

栖来さんはJAMJAMラジオのPodcastで聞かれると絶対に本が読みたくなると思いますよ。

李さんは芥川賞を取られた「彼岸花が咲く島」には本当に度肝を抜かれた、その前に書かれていた「ポラリスが降り注ぐ夜」も随分達者な作家だな、えっ日本語で書いてるけど生まれも育ちも台湾の人なの!と驚いたが、彼岸花の「ニホン語」と「女語(じょご)」には、もう絶句しました。
李氏はSNSでも結構発信しているので、どうやら日本ファースト主義者(レイシスト)辺りから色々反応されて大変なご様子と思うが、本物は必ず残るのだから、頑張ってほしい、心から応援してます。ところで李氏のサイトのタイトルにある「偶開天眼覷紅塵」ってどういう意味なんだろうか、興味深いぞ。

それと李氏のTwitterを見ていると、丁度紀伊国屋書店で「臺灣書旅(たいわんしょたび)~Taiwan Book Fair~」というのをやっていて、フェアをやっている店で「台湾を知るためのブックガイド」というのを無料配布しているそうです。李氏の本も紹介されているとのことだが、広島店はフェアしてないので弱ったな…と思ったところ、サイトで無料ダウンロードができ、色々なものがのっていて一瞥しただけだけどとても面白そうです。

更におまけが。
来月用事があって久々に土日に東京に行くのですが、土曜日の夕方で用事が終わるので翌日はどうしようか?と女房と話しました。「夕方まで時間が十分あるので、偶には別行動しようか」ということになり、私の方は、そうだ行こうと思っていた国立新美術館の「李禹煥回顧展」を入れなきゃ、それだけだと時間が余るので他にないかな?とググってみると台湾文化センターで「指先に宿る命 布袋戯の原点」展という人形劇の展示があるようです。私はこの布袋戯という人形劇はテレビで見たことがあるのですが、なかなか興味深かったので良いチャンス。実際に実演は見れないようだが、映像はあるそうなので行こうと思います。

ということで、布袋戯の前に二冊しっかり読み込んで行かなくては。昼飯も台湾料理がいいかな。先ずは近所の台湾料理屋さんでランチから始めよう。

ところで日本で災害や事件があったときは、台湾の蔡総統から即座にお見舞い(台湾は皆さんと共にあります、みたいなやつ)や、迅速な支援があったが、今回岸田首相はどうだったのかな?
足元の台風と国葬で頭が一杯?まだなら、随分対応が違うようで残念。これが本音か?

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