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ところ変われば

私は地方紙の電子版を見るのが好きで、琉球新報も定期的に拝見しています。そのニュースの中で「ユンヂチ」とあり、記事を読んでみたもののどういうことやらさっぱり分からず、なんとなくうれしくなりました。

記事を読むかぎり、「幸地インター線の工事期間期間が「ユンヂチ」の関係で2年延びるということ。その理由が「トンネルの上にある多数の墓地、これがユンヂチの際にしかお墓を移動できない」ためということなのでしょうが、「ユンヂチ」がわからないので疑問は残るばかり。そこでググると

「旧暦は新暦に比べ、1年の日数が約11日間短いので、新旧の暦の季節を合わせるために19年の内に7回((2~3年に1回)、旧暦を13か月にして調整します。この増えた1か月をユンヂチ(閏月)と言います。
このユンヂチのある年は、沖縄では位牌の作り変えや仏壇の購入、墓の新築改築などに良い」
ということで、墓を触るのは今回のユンヂチが「2023年1月22日~2024年2月9日」(=新暦では2023年3月22日~4月19日)が過ぎているので、次回の「2025年1月29日(水)~2026年2月16日」(=新暦では2025年7月25日~8月22日)となりますから、用地取得を25年度以降に取りかかって、33年度までに終える、というのはこの関係とようやくわかりました。

そういえば先日伺ったクリスマスの礼拝の時に、キリスト教は12月25日をイエスの誕生日としているが(異論はあるそうですが)、東方教会(ロシア正教・ウクライナ正教)は1月7日にしている。
その理由はカトリックやプロテスタントの多いヨーロッパはグレゴリオ暦(今使っている暦)を採用し、東方教会は教会暦としてユリウス暦を採用しているので、グレゴリオ暦の12月25日はユリウス暦の1月6日だったのでと聞きました。
牧師さんはハッキリと定まっていないのでこだわる必要はないが、そのことを政治的に利用することについては厳しく否定されました。

そういえばNHK-BSで「世界ふれあい街歩き リオデジャネイロ~ブラジル・音楽の都~」をやっていました。私はボサノバやサンバが好きなので、ノリノリで拝見しました。イパネマの娘の出来たカフェも良かったですが、町中のオープンバーでのライブは最高。場面最後の歌がジョビンの「飛行機のサンバ」でリオデジャネイロ、と繰り返すフレーズにグッときました。

その番組でアフリカ系宗教とカトリック系宗教が混合した「ウンバンダ」を信仰している娘さんが守護神のブレスレットを買いに来た場面がありました。ウンバンダの神は、アフリカの神でありカトリックの聖人でもあるという位置づけのようですが、わたしは単純にブラジルはキリスト国とひとくくりに捉えていたのですが、いやいや単純にそうではなさそうです。
どちらかというと日本の仏教と神道(アニミズム)が本地垂迹説により、仏や菩薩が本来のすがた(本地)ではなく,神という仮のすがた(垂迹身)となって人々を救うという神仏同体説、まさにアバターとウンバンダが重なる部分が多いので何となくなるほどね、という感じを受けました。
このウンバンダもクリスマスを祝うそうですが、その対象は太陽神オシャラを称えるためのお祝いなんだそうです。

タイトル写真は今年のクリスマスの残り物の「シュトーレン」です。

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