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高く評価される子の条件

 あの子はいつも目立つなぁ、うちの子と比べるとかなり優遇されているように感じるけど・・・と、いざ大人になって子育てしはじめると、他の子と比べて自分の子の不出来な部分が、やけに目立って感じられるものです。

クラスの人気者であったり、人望がある子は必ず共通した特徴があるので、心理師ならではの観点で詳しく説明していきたいと思います。

勉強ができるだけじゃない
子どもたちの中では、だいたいどの子が成績上位であるかはわかっています。運動が得意な子、人前で話すのが得意な子も、自己主張をしていくことが多いのでわかりやすく、認知もされやすいでしょう。

その中で様々な分野でよく表彰されている子、あるいはクラスや学年での成績が1番の子というのがいますが、必ずしもみんなに好かれているか?というと、あながちそうとも言い切れないのがリアルなところです。

先生の評価はこのように決まる
学校の先生は、多少要領が悪くても頑張り屋さんな子を評価する傾向が強いです。テストの点が良かったり、足が速かったり、楽器が上手だからといって、必ずしも通知表で一番よい評価が得られるわけではないのです。

ちなみに・・・
通知表の評価の仕方(学習指導要領)は令和2年度に改定され、それまで4つの観点(「興味・関心」「思考・判断」「技能」「知識」)から評価していたものが、以下の3つの観点から評価されるようになりました。

1.「興味・関心」
2.「思考・判断・表現」
3.「主体的に学習に取り組む態度」

この3番目がとても重要な要素であり、個人評価に直結します。これまで漠然と先生の中で感じ取っていた、子どもたちの「やる気」や「積極性」を、成績としても評価していきましょうという流れになっているのが、現在の学校のあり方なのです。

主体的になれるかどうかを試されるのは、通知表に限ったことではありません。先生の言うことに、素直に耳を傾けることが出来るかどうかも、周囲の大人の印象を大きく左右します。

素直であることは本人の成長のためにとても大事な要素でありながらも、学年があがってくると減ってきてしまう部分でもあるので、小学校高学年以上になっても素直さの残っている子は、思慮深く向上心がある!と高く評価されるでしょう。

仲間から好かれる子の条件
人は年齢に関係なく、他者の印象や評価を第一印象(見た目の雰囲気)で決める傾向があります。

そのため、見た目に華がある子やいかにもしっかりしていそうな子、面白い話題をしてくれそうな元気な子に、最初は人気が集まるのです。さらに加えると、清潔感があるか?という点も絶対条件だといえそうです。

そして集団生活をしていくうち、今度は細かい性格や”育ち”の部分が見えてくるようになります。最初の段階である程度よい印象を持たれており、さらに内面性もクリア出来ると、そこではじめて周囲からの人望が得られます。

比較することでうまれる軋轢
どんなに見た目の印象が良くても、性格に難があっては通用しません。これは、子どもの世界でも一緒ですね。ではどのような場面でその「難」が現れるでしょうか。

子どもたちの中で仲たがいが起きたり、トラブルになるきっかけは、”自分と誰かとを比較する”ことから生まれることが多いです。

日頃勉強やスポーツなど頑張っているのは良いのですが、つい「あの子には負けないように!」とか、「あの子より下の順位にはなりたくない!」などと、自分ではない誰かが、自分より上の立場になるのを極端に嫌うタイプの子がいます。

心の中で誰かをライバルに定めるだけであれば、あまり問題はないかもしれませんが…ほとんどの場合、思っていることは顔や言動に現れてしまうのです。

そういった考えを根幹に持っていると、素直に誰かの幸せを願えなくなるのです。こうして妬みや嫉妬が生まれます。

そしてやがて、誰かの不幸をラッキー!と捉えてしまうようになるのです。

こうならないためにも、子どもひとりひとりに唯一無二の価値があることを、周りの大人は感じさせ、安心させてあげることが必要になってくるのですね。

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