授業の受け方④ 質問の作り方編
「質問をするのが苦手」
「こんなこと聞いていいのかわからない・・・」
「授業を止めてしまったらどうしよう」
そんな思いから質問をしない人いませんか?
授業中に質問することが全てではありません。別に授業が終わった後に質問しにいったり、いくつか質問をストックしておいて時間がある時に職員室に先生に質問にいくことだったりできます。
基本的に悪い質問というのはありません。生徒が一生懸命考えてくれた質問に対しては教員がなんとか料理します。
ごく稀に教室の時間が止まるような質問が出てきたりします。
代表的な特徴として・・・
○質問の意図がわからないもの(狙いがわからない)
○漠然とし過ぎているもの(どんなことが知りたいのか掴めない)
○今まで説明をしていたものを全く聞いていなかったことがわかってしまう質問
○質問のレベルが授業のレベルと著しく離れてしまっているもの
こんなものがありました。でも一生懸命なら教員がなんとかします。だから質問はどんどんしてみてください。授業を乱そうと思って質問しようとしていなければ先生はわかってくれます。
良い質問というのは
○質問の意図が明確
○質問が具体的
○授業の内容やレベルにあっている
そんなイメージがあります。
良い質問はクラス全体の好奇心を刺激しつつ、思考と議論をより深めてくれる効果があります。なので質問をするのが得意、不得意に関わらず、良い質問を作る力を
上げていくことは誰にとっても必要なことになると考えます。
誰かが自分の聞きたかったことを代弁するように質問してくれた経験はありませんか?勇気を出して質問した結果、あなたの質問は誰かの学びを助けることにもつながります。
以下に、質問を作る際に意識できそうなポイントを一部ですが挙げていきます。
①5W1Hを意識して聞いてみる
「When : いつ、Who : 誰が、Where : どこで、What : 何を、Why : なぜ
How : どのように」
これらが明確になると質問をする側もされる側も、そのやりとりを聞いている周りも要点が理解しやすくなります。
このポイントを意識することが質問の基本になります。他のポイントも大切ですがここが一番の肝です。
②質問は簡潔に、短めにする。
文章もそうですが、質問も長くなればなるほどわかりやすくするためにテクニックが必要になります。シンプルイズベストです。
③きっかけについて聞いてみる
○○はなぜ〜しようと思ったのかというきっかけについて質問することで事象が起こった背景を理解することができます。議論を広めていくきっかけにもなります。
④反対側を確認してみる
Aの効果について解説された場合に、Aがなかった時に考えられることについて聞いてみる。メリットとデメリットについても聞いてみるのも授業がより発展するきっかけになります。
⑤比較をしてみる
AとBの違いはどこから来るのか、共通点はなんなのか、質問をしてみる。
色んな質問の仕方があって上記はほんの一部なのですが、例を挙げてみました。更に余裕があれば、自分の意見や仮説を発表してみたり、相手の返答を予想してみたりするのも良いトレーニングになるかと思います。
50分間授業を受けるのであれば、効果が高い方がいいですよね。疲れはするかもしれませんが、一つ一つの授業の効果を高めるためにいい質問を作る練習をしていくのもおすすめです。
冒頭でも話をしましたが、授業中にみんなの前で質問ができない場合もどうしても出てくると思います。そんな時は自分のノートに質問を簡潔に書き留めておくと良いです。
板書のどの部分での質問だったのか、教科書で言うと何ページのことなのか、キーワードを書いておくだけでもいいです。ハッシュタグのような感じでわからないところをメモするだけでも効果はあります。
わからないことがあることは全くもって悪いことではありません。むしろ知ろうとしていることが伸びるきっかけになります。大切なことはそのきっかけをそのままにしないで成長にしっかりとつなげてあげることです。
多くの人が「正しい努力を正しい方向に積み重ねる」ことで結果が出るようになります。
人前で話すことが苦手な人もいつか人前で話す機会が出てきます。人の前で話すことが苦手な人にとって、授業中の質問は緊張する代わりにいい練習になるとも考えます。
未来の自分のために、少しだけ勇気を振り絞って授業中に質問をしてみる、そんな2022年のスタートにしてみてはいかがでしょうか。
皆さんの学びが少しでも良いものになりますように。
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