19.治療法を最後に決めるのは医師ではなく自分!
■医師も専門分野には詳しいかもしれないが……
「『メディアに流れている医療や健康に関する情報が正しいかどうかを、医療には素人の患者が見極めるのは簡単なことではない』『自分だけで判断しようとせずに、薬剤師をはじめとした身近な医療者に相談するとよい』って、のぶんさんは先日言っていましたよね?」
春の暖かさを感じる夕刻。今日も仕事を抜け出して、カフェのカウンターに座り、マスターを相手に、コーヒーを飲みながらゆったりとした時間を過ごしている。
「でも、医療者だからといって、だれもがそんなに幅広い知識をもっているんでしょうか? 自分の専門分野については詳しいのはわかるけど」
ちょっと意地悪な質問をのぶさんに投げかけてみた。
コーヒーカップを拭き上げながら、のぶさんは私に言う。
「いやぁ、医療者だって人間ですし、思い込みも、知らないこともたくさんありますよね。相手も人間だという意識が私たちには大切だと思うんですよ」
そりゃそうだ。医師も薬剤師も医療者といわれるけど、人間だ。それぞれに、人としての生活もあるし能力の限界もある。人間性だって、必ずしも完璧なはずはない。
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読売新聞ヨミドクターでは読みやすさが定評。その連載内容を含め、今日からできるアイデアが満載。もしかしたら、あなたの人生が、生き方が変わるかもしれません。
のぶさんのペイシェントカフェ
500円
和モダンカフェ。マスターとの会話。マスターは患者の立場から今の医療をうまく活用しているノウハウを、コーヒーとともにあなたに教えてくれる。「…
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