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#82 面白半分日記02 怪奇現象

札幌から車で1時間ほど走った所にある長沼町。
妻と2人で行ってきた。

高校生を支援するNPO法人に所属している関係で、昨夏、高校生たちと一緒に長沼町の農園で「農家のおしごと」を探究したことがある。

そこのファームレストランHARVEST(ハーベスト)は、平日も休日も行列ができるほどの人気店で、1〜2時間待ちは当たり前。

案の定、1時間30分待ちと告げられた。
ナメていた。
予約しておけばよかった。

10Kmほど離れた道の駅「マオイの丘公園」で時間を潰した。

妻は「野菜が安い!」と言いながら、私が持つ買い物かごに、デカい野菜をどんどん入れる。

重い!
キャベツがでかい!大ぶりのスイカ並に重い。
5㎏の米が10㎏のダンベルより重い!

家は野菜だらけだ。
ドカ食いする3人の息子たちは独立したので、家族は夫婦2人猫いらず。
いや、我が家の
“ 一獣の王 ” ソマリが1匹いる。
でもネコは肉食獣なので野菜を食べない。

先月、農家の友達からもらった野菜もまだ沢山ある。
野菜が腐ったり芽が出てきたり、冷蔵庫の奥底で液状化しないことを祈っている。

1時間ほどしてレストランへ戻ってすぐに、店から渡された呼び出しベルが鳴った。

ハンバーグを注文。
美味しかった。

ハーバーグの美味しい店は札幌市内にもたくさんあるが、ここも旨い。

肉も野菜もすべて自家製で、野菜本来の旨味が感じられる。

ここへ来る途中、放牧されていた黒毛牛を見ながら「可愛いね」と言っていたが、気が付けば「美味しいね」に変わっていた。

レストランではアップルパイも販売されていたので2個をテイクアウト。

店員から
「パンプキンパイもございますが、いかがですか?」
と勧められたが、「りんご農園」なんだからアップルパイでしょ。

美味しいものを食べて、新鮮で安い野菜を買い、雄大でのどかな景色を見ながらのドライブ。
充実した1日だった。

帰宅してから紅茶を入れて妻とアップルパイを‥‥

モグモグしながら
「ん?これってアップル?さつまいも?、栗?‥‥」

なんか、パイ生地の隙間から見えるのは黄色っぽい餡だし、食感がしっとり系‥‥

「カボチャじゃない?」と妻が言う。
「かぼちゃだナ」と夫がオウム返し。

まさしくカロチン豊富な100%純粋パンプキンかぼちゃ🎃🎃🎃🎃

怪奇現象である。

しっかり、くっきり、はっきり名指し指さし注文した「アップルパイ」のはずなのに。

ちょおっと奥さん、それがパンプキンになってたのよ!!

帰路の途中でリンゴがカボチャに変異したか、それとも、店員が意図的にパンプキンを忍ばせたのか・・・・

「栗カボチャ」というのがあるので、新種の「アップルカボチャ」かもしれないし。

今さら文句を言っても仕方ない。
ハロウィンも近いし、まあ、いいか🎃 
と、意味不明な理由で納得する呑気な夫婦であった。