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#43 あなたの言葉が未来をつくる

月曜から新学期の講義が始まり疾風怒濤の1週間が終わった。

新入生はまだ高校生っぽくて可愛いい。

それに比べて、3、4年生は生意気である。

「センセー、今日も“失敗“の連射砲ですか?」

「バカ言うな! 今日は“失敗”のバズーカ砲だ!」

「こっちに向けて撃たないでください!」

「いや、自分でコントロールできないんだ・・・・」

今週の各講義は第1回目なのでガイダンスだった。

テーマは
いいこと言うより、いい行動を

いいことばかり言って行動が伴わなければ、何もやってないに等しい。

つべこべ言わず、やらなければいけないこともある。

やらない理由、やれない理由を探すより、どうやったらできるか考えてみよう。

「私を見たまえ。
君たちは、私のことをいいことばかり言うヤツで、“ 口から先に生まれた桃太郎 ” だと思い込んでいるようだが、私は君たちの見ていないところで密かに、努力するためにどうすべきか悩み苦しみ立ち尽くし途方に暮れ、行動することをためらっているだけだ」

最後は、言葉を発することが大事であると締めくくった。

「あなたは、あなたの言葉でつくられている」

「言葉があなたをつくる」

私は国語教師ではないが古今和歌集の紀貫之の歌を引用した。

やまとうたは 人の心を 種として よろづのことの葉とぞ なれりける 
世の中にある人 事業(ことわざ)繁(しげ)きものなれば、心に思ふことを 
見るもの聞くものにつけて 言ひ出せるなり
以下省略
古今和歌集 紀貫之

<訳>
大和(和=日本)の歌は、人の心を種として、様々な言葉となったものなんだよ。
この世に生きている人は、関わりあうことがたくさんあって、その出来事に対して、心に思うこと、見るもの、聞くものを言葉に託すのさ。

言 (こと)の葉(は)が持つ力を信じよう。

言葉の種がまかれ、やがて芽を出し、葉がつき、花が咲き、実がつき、次の種が生まれる。

あなたの言葉が未来をつくる。

「センセー、今日はヒット打ちましたね」

「あったりまえだ!打率3割3分3厘だからな。来週と再来週はノーヒットかもしれない・・・・」

我が札幌市の桜、開花予想は4月19日とのこと。

家の前の土手の桜の木も、あと少し。
つぼみ達よ、春は近いぞ。