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公立小6年生、60人による好きのプレゼンテーション


こんにちは、
紐解き先生・子どもが教える学校主催の鈴木です。

今日は私たちのプロジェクトにとって、最大の挑戦の報告です。

3ヶ月間ゲストティーチャーで入らせていただいた都内公立小学校での「自分授業(プレゼンテーション)」の発表が先日無事終わりました。

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自分の好きなこと、興味のあることへの思いをスケッチブックにまとめて発表。

しかも今回は+αの試みとして!その様子を東京都下の市町村の教育委員会研修会でオンライン中継をさせていただくことに!!!


教育委員会という、各市の教育を司る方々にライブでご覧いただく非常に貴重な機会であり、私までお時間をいただき、これまでの取り組みを皆さんの前でお話しもさせていただくという、なんともありがたくチャレンジングな経験をさせていただきました。

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思えば、子どもたちとの初めての出会いは3ヶ月前。「自分だけのテーマで授業をしよう!」そんな声がけから始まった初回。

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ゲームでも、マンガでも、アイドルでも、趣味でも、普段大人に言えてないことでも「テーマは何でもいい!」と伝えた時の子どもたちのざわめきと、前に身を乗り出してくる感覚を今でもよく覚えています。

その後、計10回ほどみんなのもとに通いながら、一緒に走った「自分授業づくり」。担任の先生方や校長先生にもたくさんサポートいただきながら、それぞれ選んだテーマの奥にある「好きな気持ち」「情熱」「原体験」を授業中の対話やワークシートでの赤ペン先生を通して紐解いていきました。

ポロリポロリと出てくる子どもたちの本音の気持ち。
・大好きなゲームがこのコロナ禍でどんなに心の支えになったか、
・キャンプで見た絶景の景色にどんな思い出が含まれてるか、
・単にかっこいいアニメではなく人生の学びを得る存在であること、
それぞれが本音を語る瞬間が増えていきました。

普段の授業ではほぼ発表しない子が懸命に話してくれたり、思春期特有の照れがあった子が徐々に素直に語ってくれ始めたり、そうやって本音を語るクラスメイトの様子に刺激を受けたからかもしれません。

その間、私ができることはただひとつ。

みんなの出てくる言葉全てを宝物のように扱う、それだけだったなと振り返ります。テーマは何でもいいんだよ、そこにある自分の気持ちを話していいんだよ。むしろ、その気持ちこそが「他でもないあなた」がそのテーマを
発表する理由なんだよ。あなたがここに存在する一番の意味で価値なんだよ。



発表するトピックをワークシートにつづり、それをベースに発表資料を作り、3分30秒のスピーチを練り上げた3ヶ月間。その間、担任の先生方もきめ細かにサポートくださり、子どもたちの小さな変化をシェアできるのは本当に嬉しい時間でもありました。

【1】
実はこの学習の第1の狙いは、ここまでの準備段階にあります。


それは自分と向き合いながら、自分の中にある思いや経験をどこまで掘り下げ、それを「自分言葉」にできるかです。それはプレゼンの質にもつながりますが、それ以上に、10代前半の彼らにとって、自分がどんなときに感動し、心動き、こだわり、夢中になるかを知ることがこれからの人生を生きてくヒントにつながるとも感じるからです。

【2】
そして第2の狙いは発表当日以降にあります。

約60人の子どもたちはチームに分かれ全員発表をし、そして他の子の発表にも耳を傾けます。その様子を各市の教育委員会の方にもライブでご覧いただきました。子どもたちの誰もが発表をし、互いの発表に耳を傾け、ひとりひとりに拍手を送り、その発表者を尊重した上で感想をのべる。この発表の場がとにかく暖かい場で。発表テーマは実にさまざまなため、みんながみんな、そのテーマについて明るくない場合もありますが、そんなことなど関係なく、互いに互いを尊重しあいながらお互いを大事に扱い合う場になっていました。


自分を掘り下げていく中で隣のお友達にも自分と同じような大事なものがある、それを子どもたちは肌感で学んだのだと思います。

そして、何より。

全員が等しく3分30秒という持ち時間を与えられ、全員が発表する。その場の持つ力が彼らにたくさんのことをもたらしたように思えました。

それは【誰もに等しく与えられた本番の力】です。

人は、自分が舞台にあがり、演じる側になってはじめて、その舞台や演技をもっと良くしようと真剣になるものです。そして舞台を作ってくれる方や
演技をしている方への感謝や尊敬も湧くものです。

全員等しく発表したことで、子どもたちは自分以外のみんなのそこに至るまでの苦労や当日の緊張が痛いほど分かったはずです。誰一人発表を茶化すこともなく、ひとりひとりをリスペクトした本当に素晴らしい発表会となりました。

そして、子どもたちはただ客席から見るだけでなく、「自分はいつでも舞台にあがれる存在だ」そう思ってもらえたら最高です。

3か月のプロジェクトはここで一旦終わりです。後はここで感じたことをクラス活動でどう活かしてくか、また個々の気づきがどんな風に昇華されていくかだなーと思います。子どもが教える学校にとっては、公教育の場での初めての挑戦となりました。また、管轄教育委員会のみなさんや、学校の先生方にとっても、新たなカリキュラムの導入や研修会への配信など、試みがたくさんであったのではと憶測します。

ある意味、大人も子どもも等しく真剣に本番に取り組めた、非常に清々しいプロジェクトに参画させていただき、関係各所のみなさんには感謝の思いでいっぱいです。

そして、子どもが教える学校をいつも応援くださるみなさんにもこの場でお礼をさせてください。本当にありがとうございました。


子どもが教える学校 鈴木深雪

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