見出し画像

今日、40才になった。世間では不惑の年というらしい。


今日、私は40才になった。
にわかに信じられないけれど、
「40年前」の今日、私は
故郷広島で産声をあげたらしい。


朝一番に、離れて暮らす父から届いた
メッセージにはこう書いてあった。


「深雪も、不惑の歳を迎える!
   感慨深いものがあります。」と・・・


実際は、「不惑」には本当に
程遠くて未だ模索中なことたくさんで
怖気づき戸惑ってばかりの私なのだけど。





正直、今日の日を迎えるまでには
言葉にならない葛藤がたくさんあった。


誕生日なんて所詮セレモニーに過ぎなくて
「今日の次にただ明日がくるだけだ」
そんな風に20代も30代も
年齢をただの一度も気にすることなく
背番号のように歩いてきたけど、



40歳・・


この数字は、想像以上に
私の前に立ちはだかった。





変わり続けることを
これまでモットーにしてきた私。


「人は変わることができる、
 決めさえすれば」


この言葉を胸にここまで歩いてきた。


だけど、正直「加齢」の壁には
抗えないのではないか、
そんな一抹の不安が私の中を
どんどん占めていった。


まじ、過去最高に
ダセえな、ワタシ・・・


今日の日を迎えるまで
私はいくつかの30代の積み残し課題に
チャレンジした。



1.人生最後のダイエット



今から3カ月ほど前、
私は人生初めてのダイエットへの
チャレンジを開始した。


(誰にも言わずにこそっと
 コーチをつけて♡)


そして、人生最初で最後の
ダイエットとなることを
ひそかに決意して。


「カラダを変える」
「身軽になる」


そんなのは言い訳で
40代になってもなお
思うように変わり続ける、
そんな私でいられることを
どこかで証明したかった。


くる日もくる日も
体重計に乗り続けた。


世間の満腹、
世間がいう一人前、
そんなことに惑わされずに
私の腹八分目を徹底した。



結果・・・
マイナス8キロのダイエットに
成功した。


20代から15年キープし続けていた
あの体型に戻ることができた。

カラダでもない、体力でもない、
私に対する信頼、
それを取り戻した瞬間だった。


40代もまだまだいける!
年齢関係なくまだまだいける!


その瞬間、猛烈に40代を
迎えるのが楽しみになった。





でも実は・・

40代を迎えるにあたり
私に残された課題は
まだまだあった。


2.未消化課題への向き合い


それは、長年未消化だった
思い出の数々と向き合うこと。


2年前まで16年間勤めてきた
大好きだった会社生活を
振り返るということ。

大好きな会社生活、
あんなに打ち込んだ仕事を
私は負の思い出として
どこか葬っていた節があった。


でも、それは
私の次の一歩を踏みだすにあたり
決して本望ではない。



ある雨の日、10年新入社員時代から
通った思い出の街、神楽坂を訪れた。


そこには、当時上京したてで
必死に会社の中でアイデンティティを
築こうと、脇目もふらず働いていた私には
気づかなかった街の姿があった。


こんなところにと思わず
目をこすってしまうような
不思議な場所にひょっこりと
現れるお稲荷さま。


住宅が密集し小さな路地に
歴史と生活がぎっしり
凝縮された小道。


こんな小さな間口で商売なりたつんかいな・・
思わず余計な心配をしてしまうような、
歴史を感じる街の和菓子屋さん。




当時もきっとそこにあったのだと思う。
でも、当時の私は必死過ぎて
それらの存在に見向きもしなかった。


そこに目を向けるよりも
当時の私にとって大事なこと、


一途に仕事することに
自分の居場所を作ることを
自ら選んでいたんだな。


あるものはそこにあるのだ。
今も昔もきっとある。


大事なのはそこに視線を注ぐか、
その選択を自らするかどうかということ。

幸せもきっと今ここにあるのだ。
上を見ればきりがない。

だからこそ大事なのは、
ない幸せを求めるのではなく、
幸せに目を向ける感じる余裕、
幸せを感じる感度を高めること、
そんなことを神楽坂は30代の最後に
教えてくれた。


当時は必死に生きていたけれど、
会社に人生を注いできた私の
20代~30代は紛れもなく幸せで
輝いていたんだった。



そして、私は30代ラストの課題に
向き合うことになる。



3.手放すということ


誕生日を1週間後に控えたある日、
その課題は突然私の身にふりかかった。

その日訪れたトイレ。
そこでハプニングが起こった。

棚に置いていたカバンが
ひっくり返ったのだ。


そして、


お財布と

スマホが

toilet in


そう、便器だ。

悲劇以外の何物でもない。
ある意味、喜劇だと咄嗟に思ったけども。


カバンにはたくさんの小物たちが
入っていたのに、私にとっての
二大巨頭(財布・スマホ)が便器に
成仏された。


ショックを受けたのもつかの間・・
私はびしょびしょになった財布を開いた。


清算しようとため込んでいた領収書や
福沢諭吉さんたちを、ウェットティッシュで
丁寧に吹きながらあたまがクラクラしていた。


大事なことがずずぶぬれになったショックよりも、
パンパンになった長財布が無駄なもので
溢れていた、あたまがクラクラした。



結局、丁寧に丁寧に吹きながらも、
大半のものはトイレのごみ箱に捨てた。


このことがきっかけで
これからの私に必要なものが
明確になった。


スマホは最新のものに買い替え
最低限のアプリだけインストールした、
お財布はスマホよりもさらに一回り小さい
サイズのものにリニューアルし
カード類は厳選した6枚だけにした。


持物を身軽にする上で
たくさんの要らない思考も脱ぎ捨てた、
私は今、これまでの人生史上一番シンプルだ。


シンプルになると
徐々に私がこの人生で大事にしたいものも
キラリキラリと見えてきた。

雑然とした中で、自分の人生の使命も
見えてこなかったけれど、人生の中で
意図せずくさびを打ってきた点が、
ここにきて線となり連なってきた。







頭の中で日々脳内うんちくを垂れていた
無駄なメモリも解放すべく、今日から
このNOTEも始めた。


誕生日の今日。


昼間はバルで餃子とスパークリング
ワインを一人飲んだ。

5才の息子はお誕生日おめでとうと
くじ引きを作ってくれ、
4回引いたうち3回は外れた。

この記事を書いている今、
夫は50の手習いでベースに
挑戦している。

バースディーディナーは
昨日の残りのカレーだった。

先週遊びにいった山梨で買った
ロゼワインを飲んで、トライした
逆立ちは3回にして見事成功した。

幸せは遠くになかった、
日常の中にしかない幸せブラボー、
私の40代は幸先よいシグナルしか見えない!

インターネットの世界は
私に新しい可能性をたくさん
見せてくれた。

40代はここnoteで思いっきり
私を綴っていくつもり!

TOP画像は本日、昼間に
ふらっと入ったバルの壁に書いてあった
フレーズの一枚。

BE HAPPY EVERYDAY!

いつも仲良くしてくださるみなさま、
40代の鈴木深雪も引き続きよろしく
お願いいたします。

2018年10月4日 鈴木深雪

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?