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自分スタートで自分を表現する/Road to Artist

子どもが教える学校を立ち上げて、2年がたった。2年前の学校の一斉休校、そこからなりふり構わず駆け抜けてきた時間だったなーと振り返る。

思えば、あの休校時にボランティアで提供した授業が、ありがたいことにマスコミの方々に多数取り上げていただき、小学校の総合の授業で採用、そのプログラムは書籍にもなった。自宅一室で始めた非公式の活動が、あれよあれよという間に「公」の場に引き上げてもらった、そんなミラクルな2年だった。

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休校直後に参加してくれた子ども達

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公立小でも授業を担当

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書籍はTVにも取り上げていただいた

その背景には、プログラムに参加してくれたたくさんの子ども達の姿、ビジョンに共感してくださるたくさんの大人たちの姿と応援があった。こんなに多くの方と出会えたことに心からの感謝しかない。

その一方で、私にはちょっとした「違和感」があって・・・・

そんなの思い過ごしだよ、気にせずに突き進めばいいよ、そんな風に自己対話を何度もしてきたけれど、今きちんと向き合う時だと思い、この記事を書いている。

1.今の延長線上にない「もう一つの未来の私」

2年の歳月。この間に、私は「プレゼン指導の専門家」として人前に立つことが増えた。実績少ない中、私自身が努めてそう振るまってきたのもある。プレゼン教育が遅れている日本において、その役割を期待されているのも活動の中でひしひしと感じてきた。

プレゼン指導の専門家として、プレゼン教育を振興していくために、もっと講演会をして、各教育委員会にも提案に伺って、私と同じような指導者を育成して・・そういった未来の姿が「今の延長線上」に頭に浮かぶ。まわりからもそういうアドバイスを多数いただく。

だけど、ここ私はそこにいまいちエンジンをかけられずにいた。そこには私の中で些細な違和感があったからだった。

2.違和感の中にある、私だけの「アイデンティティ」

そもそも「子どもが教える学校」とは、私自身が子育ての中で感じた、「子ども達の思いや考えが、大人の私たちにとっても学びと気づきにあふれている」そんな ”純粋な感動” が活動の原点だった。

子育ての中の些細な出来事を通して、私自身がたくさんの気づきを息子に教わり、自分の人生が大きく変わった、そんな経験に基づく活動だった。

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5年前、4歳の息子との会話メモ

それがこの2年の間に「素晴らしい活動だ」「今の子ども達にこそ必要な教育だ」とたくさんのお声をいただいた。思った以上に、たくさんの賞賛と期待の声に最初は戸惑った。そしてそれに必死に応えようともした。

結果、私の活動はいつしか「教育」という文脈で語られるようになった。

もちろんそれが求められるものだと、今の子ども達にも必要なことだとよーく分かっている。だけど・・そこに違和感があった。

教わるのは子ども達だけじゃなくて、”大人も”なんだけどなぁ・・・・
そんな思いを屋号の「子どもが教える学校」に込めたからこそ、簡単に違和感はぬぐえなかった。

傍から見ていると、きっと小さな違和感に過ぎないと思う。今の活動のまま、世の中にもとめられるままにGOでいいんだよ、と私も他人事ならそうアドバイスすると思う。

頭ではそう理解しているものの、私の体感は違っていた。この違和感こそが私ならではの「アイデンティティ」なんだろうな。

だからこそ、そろそろ次の行動を起こすときかもしれない、そう思ってこの記事を書いている。

3.自分スタートで始める勇気


こういう体感覚は今までも何度かあった。高速道路で「自分の車線」を運転していたはずが、まわりの声や期待に応じるあまり、気づかぬうちに「他者の車線」に引き寄せられていた経験に近い。

ただし、誤解して欲しくないのは・・まわりの声や期待が決して悪いのではなく、こういう時こそ「自分が進みたい車線」を今一度見極める、絶好のチャンスだということ。

そこで今、私は、活動の原点にかえり「自分の思うままの表現」をしてみたい。誰かの期待や模範解答にあわせにいくのではなく、たとえ人と違ってもいい、自分らしさを勇気を持って表現することだ。

私は出版した書籍の中でそれを「自分スタート」と表現した。

普段のプレゼン指導という側面とは別に、私が私自身を表現していくプロジェクト。そこには採算も、予定調和もない。

4.Road to Artist プロジェクト


プロジェクトの名前は、Road to Artist

思いのままの表現をするための道のり(葛藤や挑戦含め)その全てがプロジェクト。誰でもない私のためのプロジェクトだ。

誰かの求めや期待に沿うのはある意味、容易だ。そこにあわせていきさえすればいい。うまくいかなかった責任も目の前の人がとってくれる。本当に難しいのは、人に求められるかどうかではなく、自分の心が躍ることを「自らの責任で自分にさせてあげること」だ。だからこそ挑戦してみたい。

”Road to Artist”  その着地点は私にも未だ見えていない。

それはエッセイのような文章かもしれないし、展示会のようなアートワークかもしれない、とにかく私の心の機微を「自分スタート」で表現していく。

まずは手始めに「子どもが教える学校」このネーミングに込めた思いを何回かに渡って綴っていこうと思う。



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