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融資を受けるということを考えてみた

おそらくこの記事を読んでみようとした貴方は、大なり小なり問わず事業を行っている、行おうとしている経営者だと思います。
もしかしたら金融機関の方かもしれませんね。
この記事では、私が事業を行う中で融資を受ける際に考えていること、気を付けている事などを紹介します。
できる限り事業規模や業種に関係なく、分かりやすく書こうと思いますが、私は金融機関の人間でもなく、財務会計などと体系的に学んだこともない、単なる地方のイチ経営者であり、まだまだ勉強中の身であります。
朝改暮令とは言いますが、考え方については変わることもありますのでその辺はご了承ください。


お金はどこからやって来る?

融資を受けたらお金が貴方の会社の通帳に振り込まれるわけですが、そもそもそのお金ってどこから来てるか考えたことはありますか?
金融機関が我々や貴方に融資するお金の原資は、預金です。
預金とは、その金融機関に預けられているお金で、街の皆さん、個人法人問わずみんなのお金を金融機関が預かり、それを誰かに融資しています。
金融機関の貸借対照表(以下B/S)はどの金融機関も必ずディスクロージャー誌を公開しており、そこに記載があります。
一般的な企業では預金はB/Sの左上の資産の部に計上されますが、金融機関のB/Sには預金は左上、負債の部に載ります。
世の中のいろんな人や企業が預けたお金を、我々や貴方のような会社に貸し出して、利息で利益を得ています。
融資を受けて振り込まれたお金は、そもそも貴方のお金でも金融機関のお金でもなく、元々は預金者のお金だということは忘れてはいけません。

お金に色は付いていないが、融資には性質がある

これは結構大事なんですが、軽視されがちです。
なお金融機関側からはかなりの重大な違反行為と見なされます。
できるだけ分かりやさを意識して解説してみます。
まず、融資を受けたいと思っているということは、何かしらお金が必要だということです。
店舗を建てる、改装する。車を買う。原材料や商品の仕入れ、従業員やご自身の人件費。さてそれらは何のためのお金ですか?
大きくは設備資金と運転資金に分かれます。
設備資金で借りたものは、設備投資に。
運転資金で借りたものは、運転資金として使う。
これは鉄則です。
自分が必要なお金があったとして、それは設備資金なのか運転資金なのか。
分からなければ、調べましょう。顧問税理士さんに聞けば教えてくれます。たぶん。
とにかく調べて明確にしましょう。不安なら誰かに聞きましょう。私に聞いてくれても良いですよ。
例えばまとめて1000万借りた場合でも、設備資金と運転資金、その内訳は明確にしましょう。
超が付くくらいの優良企業のお得意先なら、お願い営業なんかで資金使途についても特にこまけえこたぁ言いません!って貸してくれる都市伝説があると聞いたこともあります。
なお、絶対にご法度なのは、代表者個人や、代表者の知り合いの個人、関連の無い別法人への貸付(又貸し)です。二度と貸してくれんと聞いたことがあります。

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