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放課後等デイサービスで推し活をした

自室に一人でこもって2か月が経とうとしている。
日課は、畳の細かい目を数えること。

・・・むなしい!寂しい!寂しすぎる!
昔、占いで言われたっけ。私は、「寂しがり屋の星」らしい。

寂しがり屋の星は、ヌクモリティーを探す旅に出た。
この世界には、放課後等デイサービスというものがあるらしい。不登校の人や、発達に問題を抱える子供が日中や放課後の居場所として利用できるサービスだ。
私の住んでいる県は、行政くんが頑張ってくれているおかげで、タダで利用できるらしい。おお、タダだ。タダ大好き!
そのかわり、手続きが、ちとやっかい。
①精神科などの診断書か学校の意見書をもらう
②それを市役所に持ち込み、受給者証を発行してもらう
③事業所というところに連絡する
④事業所の人が家に訪問して経緯を話し、計画書というものを作ってもらう
⑤はやくて2週間、遅くて1か月ほどで晴れて正式に入所できる!

私はまだ④が終わったところだけど、体験という形で2週間に1回程度、放課後等デイサービス(通称放デー)におじゃまさせてもらっている。
放デーでは毎日プログラムが決まっていて、工作やパソコン、ミニゲームなどがある。

この前は、「シールづくりをしよう!」だった。
その日は、私と同じように体験に来た小学5年生ぐらいの女の子と一緒だった。めちゃくちゃ細くて前髪が重めの子だった。
私は頑張って数か月来のにっこりスマイルで挨拶をした。
そしたら、女の子、お母さんの陰に隠れちゃった。
そうだよな、いきなり巨人が来て人間語喋ったら怖いよな。

放デーの先生が言った。
「では早速シールづくりをしましょうか。推しのシールを作り放題ですよ~」

推しのシールウゥゥ!?
てっきりワードで♡とか作って印刷するだけかと思ってたよ!
それから、パソコンでニヤニヤしながら推しの画像を漁った。放デーの先生とは、以前推しの話をしたから、堂々と二ヤつけるのだ。
私の推しは、悪魔執事と黒い猫というスマホゲームのフルーレくん

きゃわわわ

ふと、隣の女の子の画面が気になって、ちらっと見た。

お?
ラトじゃん。
ラト・バッカじゃん。

え?

「えええええラトじゃん!ラト・バッカじゃん!」

ヤンデレ系執事ラト・バッカ。

奇遇にも同じゲームを好きだったのである!
ちなみにラトは、フルーレと仲が良く、私の二推し。
「あああのあくねこですよね、ああああラトいいですよねエロいよね!」
小5の女の子相手にオタクを発揮してしまった。女の子は喋りはしなかったものの、コクコクとうなずいてくれた。

ありがとう、悪魔執事と黒い猫。ありがとう、ラト。
ラトかわいいよラト。

かわちい。

シールは、きれいに色が印刷されて、それはもう大満足だった。
女の子は終始無言だったけど、最後ちょっとだけ笑ってくれた気がする。
推し活ってもんは、やっといて損はないんだな!
(いつ彼氏にくぎを刺されるかが不安ではあるケド・・・)

ではまた。ごきげんよう♪

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