「やりたいこと」が見つからない子供は「あること」をしています
こんばんは!
学びの庭ひまわり代表&エデュケーション・ディレクターの鈴木敬です。
「子供がなかなか、やりたいことが見つからないって言うんです。どうやったら見つかるでしょうか?」
この前、あるお母さんよりこんな質問をいただきましたので、お答えします。そのかたはある方に相談されたのですが、
「お母さんが、やりたいことを見つけましょう。子供は親の後ろ姿を見て育ちます」
と言われたそうです。
「でも、元気のない子供の姿を見ていると、とてもそんな気分になれないんです。なんとかしてやりたいことが見つかるようにと、休日もいろんなところへ連れ回しています。その時は、とても嬉しそうです。
でも正直、私も疲れてきました。で、どうしたらいいでしょうか?」
やりたいことを探してあげようとしたくなる気持ち、痛いほどわかります。実は僕も、我が子の子育てで経験したので。
ただ、それって子供のプレッシャーになることがあるんですよね。「お母さんがあんなに一生懸命だから、やりたくないけど、やろう」みたいに。
ではどうしたら?と言えば答えは「そうっとしておくこと」としか言いようがありません。
「それもわかるんですけど、なかなかほっとけなくて・・・」
そんなお母さんに、ある考え方をお教えします。
お子様は、「やることが見つからない」のではなくて、
「準備をしている」
そう考えるのです。
ちょうど料理をする前に、包丁を研ぐようなイメージです。よく切れる包丁なら、いざ、作りたい料理が見つかったとき、すばやく作れます。
そう、大きなことを成すためには、それに見合った準備期間が必要なのです。
ものごとはすべて「準備」と「本番」に分かれます。料理でいえば「下ごしらえ」のときと、実際に作るときです。出汁を取ったり、下味をつけたり、準備が入念なほど、料理は美味しくなります。
ピアノも練習すればするほど、本番で良い演奏ができます。
このように準備期間が長い人の方が(僕自身そうでした)、いざやりたいことが見つかった時の成長スピードが速いんですね。
「花の咲かない冬の日は、下へ下へと、根を伸ばせ」
誰かが言った言葉こそ、この状況にはぴったり!
子供は成長しているんです。
土の下で・・・!
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