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言葉にならないこと・愛和会ワークショップ・潮の満ち引き・東アジア鍵盤同盟プレトークその3

2023.11.8   12:20
言葉にならないこと、を見ようとしているとだんだん見えるようになる。
随時変わって行ってしまうこと、だけがいつもリアルで、いつもそこにある。

今日はこれから、愛和会という認知症の方々、障害のある方々の施設での音楽ワークショップの一日目。
日本センチュリーオーケストラ、豊中のホールのレジデンスアーティストの方々が楽器を持ちつつ、みなさんが自由に楽器を鳴らす中で混ざって行く。
僕はアドバイザーとして参加する。
音楽ワークショップはそれこそ言葉にならないことの積み重ねだ。
それはもちろんあとで少しずつは言葉にできる。して行くことも必要だ。
でも向かう時は違う。
体の中に水を通すようでいなければならない。
自分も幸せでないといけない。ということ。

まずはコーヒーを飲んで。

23:02
 愛和会のワークショップはいい感じだった。そう思う。
 現場で自分がなにを考えているのか・・それは現場をあらためてやったときにいろいろ思い出す。ふだん、ワークショップについて話しているときには忘れているあれやこれや。。
 なるべく、参加者の人たち(今回でいうと認知症のある方々)が楽器で音を出すまで、根気よく待つ・・あまりうながしたり、言葉で誘ったりしすぎないこと、自分も演奏してリードしすぎないこと・・そんなことをいつもトレーニングなどではお話しするし、実際心がけてはいる。
 でも今日実際やってみると、そういう心がけと、同時に「うー!!もうなにか自分からすごくリズム出しちゃいたい!」とか「あ!いまこの楽器で鳴らしたい!」というような自分の中から湧き出る無邪気な?こどもみたいな気持ちとを常に行き来している・・・そんなことを思い出す。
 帰り道に、潮の満ち引きみたいに・・という言葉が浮かんだ。そうちょうどそんな感じだ。ひとつの方向だけで片付くような話は、音楽をやっているときにはほとんどない、とそう思う。
 豊中のレジデンスアーティストの、若井さん、廣瀬さんと終わったあとに話をする。とても有意義。

 家に帰り、夜9時から、あさって10日の「東アジア鍵盤同盟リリースライブ@京都ナムホール」に向けたプレトークのその3、野村誠さんとYouTubeで配信。
 自分や野村さんが、どんなふうにピアノをとらえているか・・演奏のときどんなことを考えているか、そんな話をたくさんする。
 呼吸のこと、椅子の高さのこと、他の楽器をイメージしているかどうか、そして調律や楽器のカスタマイズの話、演奏前に食べるか食べないか、姿勢の話や、和音の話、即興しているときの頭の中・・などなど、1時間だけだったのにすごく密度の濃い話をした。

明日は、レゲエシンガー、エクスプレスのリハーサル。


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