ストレスチェック

 夏~秋のこの時期にストレスチェックを行う企業が多いようです。ストレスチェックは年に一回行わなければいけないので、春や冬などは避け、比較的落ち着いている夏から秋が多いのでしょう。

 このストレスチェックで「高ストレス者」と判定されるのは、だいたい全体の1割くらいなのですが、その「高ストレス者」の方で、面談を希望する方が医師(だいたいは産業医)との面談になります。

 高ストレス=病気、ではありません。高ストレスの状態を放置したり、間違った対応をしてしまうと病気の状態になってしまうのです。ですから、医師との面談は高ストレスの状態を改善、解決するためのものと言えます。

 私も産業医をしている企業で高ストレス者面談を行っています。高ストレスになる原因は、業務だけではなくプライベートの要因もありますが、多くは仕事の何らかの要因を挙げる方が多いです。

 産業医には人事権はありませんので、仕事上の問題を即座に解決することは難しいのです。ストレスへの対処法の指南はできますが、それだけでは満足できない方も多いです。

 それなら話す意味なんかないのではないか、と思われるかもしれません。しかし、困っているということを誰かに伝えるということはとても大事なことでもあります。誰かに伝えることができずに、我慢して我慢して体調を崩す人が多いのですから。少なくとも一人で悩むことは無くなります。一人で抱えている荷物(負担)を産業保健スタッフと分け合ってください。

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