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『第65回短歌研究新人賞』の最終選考に残りました

『第65回短歌研究新人賞』に応募した短歌30首連作が最終選考に残りました。『短歌研究』2022年7月号に、最終選考通過作として僕の連作「ものすごいマンション」から10首が掲載されています。書店などで見かけた際は、ぜひお読みいただけるとありがたいです。

わ〜〜〜〜〜! という気持ちです。「新人賞選考座談会」と「連作評価の分かれ目」のページでも触れていただいています。歌人の加藤治郎さん、斉藤斎藤さん、米川千嘉子さんに言及いただけたのがとても嬉しいです。デフォルトで揚げ玉が入っている立ち食いそばに追加料金を払って揚げ玉を追加してしまいましたが、今日はそれも清々しいです。嬉しかった言葉を少しだけ引用させてください。いずれも『短歌研究』2022年7月号「新人賞選考座談会」より。

短歌のあらゆるレトリックを排除した即物的(ザッハリッヒ)な作品だ。(中略)純粋なゼロに近づいている。作品はユーモラスで魅力的だ。読んで楽しい。
加藤治郎さん
おもしろい歌がたくさんあるが同じくらい既視感のある歌がある。惜しい。
斉藤斎藤さん
ある語調があるんだけれども、描写なのか、発見なのかが曖昧で人物や景色の手触りがない。
米川千嘉子さん

特に加藤治郎さんからは熱烈(と僕は捉えています)な評をいただけてありがとうございます!! な思いです。斉藤斎藤さんの評に「既視感」とありましたが、お笑いのネタのダメ出しでも「既視感との戦い」という言葉をいただいたことがあります。ネタは既視感のなさを意識して作っているので短歌もそうしていきたいです!!

短歌もネタも見てほしいです! よろしくお願いします! ありがとうございました!

わたしから逃げ切った小学生がものすごいマンションに帰った
/鈴木ジェロニモ「ものすごいマンション」

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