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SEOの基本の「ほ」

SEOの基本の「き」に続いて、SEOの「基本」の「ほ」は何かと考えた場合、僕は「人に伝えることを意識すること」だと考えます。

もちろんSEOの基本は何か?と聞かれた場合、人によってかなり異なると思います。
でもSEO基本中の基本として「人に伝えることを意識すること」は非常に重要だと考えます。

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SEOの基本の「ほ」

SEOにおける基本の「き」は「検索エンジンに対して何が書かれているのか、何のサイト(ブログ)かきちんと伝えること」としましたが、基本の「ほ」は、「人に伝えることを意識すること」だと考えます。

何を当たり前のことだと思うかもしれませんが、実際には出来てない人も少なくありません。
僕自身も自分の文章を読み返すと、人に伝える意識が薄かったな~と思うことは多々あります。

何を伝えたいのかわからない文章

文字数を増やした方がSEOは有利になるという人もいて、無意味に文字数を増やす人も割といます。

でも文字数を増やしたために、結局何を伝えたいのかハッキリとしない文章は割とありふれています。

また最近だとAIによって記事を書く人も増えていますが、ハルシネーションを起こして事実とは異なることを平気で伝えようとする人もいます。

ハルシネーションとは生成AIがもっともらしいけど事実とは異なる内容や文脈とは関係ない内容を作り出してしまうことです。

またSEOにこだわるあまり最初のh2で「○○とは」で○○を説明している記事は非常に多いですが、既に○○についてほとんどの人が知っているのなら書くことは不要と思いますよね。
逆に○○はほとんど知られていても、その記事で説明する「○○」の共通認識がズレることが考えられる場合は、○○について先に説明することも必要です。

例えば「ブログ SEO」で検索した時に「ブログとはウェブ+ログが組み合わさった言葉で~」という説明から始まっていたら鬱陶しいと感じると思います。

でも「ここで言うブログとは、基本的に記事で構成されており時系列に記事が並ぶウェブサイトのこととします」という定義がされているのなら、鬱陶しいとは思う人は少ないと思いませんか?
自分が思っているブログと同じかどうか確認が出来ている訳ですから。

きちんと伝える場合、言葉の定義付けが必要なこともありますが、言葉の定義付けをしないで書いているために、ブレている文章というのは、ブログのことを説明しているブログでもよく見かけます。
つまりブログの先生の書いているブログ記事でも、伝えることが出来てないことが多々見られます。

独りよがりな文章も多い

誰に読んで欲しいかと考えることにも繋がりますが、例えばSEOについて初心者向けの記事でいきなり専門用語が並んでいたら、読む気が失われることもありますよね。

専門用語を多様して独りよがりな文章になっている記事はよく見かけます。

伝えることは割と難しい

X(旧Twitter)を見ていると、なんでトンチンカンなコメントをしているんだろう?と思うことはありませんか?

140文字(サブスク未使用時)で伝えたいことを伝えるというのは難しい部分もありますが、そもそも人は「自分の読みたいように読み、自分の見たいように見て、自分の信じたいものを信じる」ものです。

だからきちんと書いているつもりでも、実際には伝わってないということは割とあります。

また「読んでいる」と思っても実際には「見ている」だけの場合も多々あります。

突然ピザの画像を置きましたが、上記の写真の右上に「ピザ」ではなく「ビザ」と書いていますが、ピザの画像に書いてる文字だから当然「ピザ」と書いていると思い込みをする人は少なくありません。つまり見ているだけで読んでいません。

また上記の文章に疑問を持たなかった人も読んでいるつもりになっているだけです。

上記の写真の右上に「ピザ」ではなく

右上ではなく左上です。

こういう意地悪なことを除いても、伝えられているか?と考えることは非常に大切です。

伝えることを意識した文章を書く

Googleは記事の内容を把握しているのか、把握していないのか?
よくSEO界隈でも話題になることですが、完全には理解していないという意見が多いです。

僕自身もGoogleは文章を完全には把握していないと考えています。

文章を完全には把握していないのに、何を持って検索順位を決めているのか?と思うかもしれませんが、下記のことで順位を決めているとよく言われています(言われているだけで確定したことではありません)。

  • 共起語の含有数

  • hタグのキーワード

  • 信用に足るサイト運営者(運営社)かどうか

  • ユーザー行動

共起語とは、何かを説明する時に含まれることが多いキーワードのことです。
例えば「リンゴ」を説明する時に「赤い」「青い」「酸っぱい」「甘い」「丸い」「青森」「長野」などのキーワードを使うことが多いですよね。

こういった共起語というキーワードがどれだけ含まれているかで判断すると言われています。

共起語がhタグに含まれているかどうかも判断材料としていると言われています。

また最近では検索結果上位が大手企業・有名メディアばかりになっていることが多いですが、大手企業や有名メディアが書いているから正しいだろう…とGoogleが判断しているからとも言われています。

そしてユーザー行動ですが、何かを知りたくて検索してクリックして読んだ記事に満足した場合、多くの人はそこで検索するという行動が終わります。
何かが欲しくて、どこで買うか検索して調べて購入したら、そこで検索するという行動は終わることが多いですよね。
このようにユーザーが満足した結果、どうなるのか?というのをGoogleは見ていて、満足した結果(検索を終える等)を判断して順位を決めているとも言われています。

ここで考えて欲しいのがユーザー行動です。

きちんと記事などで伝えたいことが伝わってないとユーザーは満足せずに再び検索結果に戻ってしまいます。

読みにくいな…、知りたいことが書かれてなさそうだな…と思われてしまったら、検索結果に戻られてしまう訳で、記事が読まれません。

だからこそ、人に伝えることを意識することが非常に大切です。

文章以外でも伝えることを意識する

「百聞は一見に如かず」ということわざがある通り、場合によっては文章よりも写真の方が圧倒的に伝えることに役立つことがあります。

また普通の文章よりも箇条書きの方が伝わることもあるでしょう。

文章よりもグラフなどの図解や動画の方が伝わることもありますよね。

場合によっては文章というよりは単語だけでも良い場合もあります。

「BMI」とGoogle検索すると今は「生活や実務に役立つ計算サイト」というサイトが1位になっていることが多いです。

そして検索結果でクリックすると下記のように表示されます。

https://keisan.casio.jp/exec/system/1161228732 より

これを見て最初の説明文を読まなくても、BMIを求めるのに必要な身長と体重を入力すれば良いということはわかりますよね。
つまり単語だけで伝わっている訳で

実社会の中でもマークによって伝えている事例はいくつもあります。
トイレの男女案内も、パッと見て伝えるためのものです。

伝えるために必要なことを考える

必要なことを伝える時に、実は伝えることをあまり考えてないんじゃないかな?と思うものをしばしば見ます。

ネットではなく実際の街の風景でも伝えるというこを真剣に考えてないんじゃないのかな?と思う事例は度々見かけます。

上記はある神社の例祭の告知ポスターなのですが、このポスターには月が一切書かれていません。

これを書いているのは7月10日ですが、月が無いため曜日が書いてあっても咄嗟には判断出来ないのではないでしょうか?
6月に行われるもののポスターを剥がし忘れている可能性も考えられませんか?
わかるだろ?ではなく、わからないかもしれないから月を入れるという考え方が必要だと思いませんか?

また最近、町内会の案内のチラシがポストに入っていたのですが「お問い合わせ」として電話番号が記載されていました。
例としてこんな感じで書かれていました。

鈴木:65-4321

町内会なので百歩譲って、名前でどこの人かわかる・どういう立場の人かわかるとしても、電話番号に市外局番が無いというのは、どうなのかな?と思いませんか?
というのも、僕は今住んでいる市の市外局番を咄嗟に思い出せません。
スマホが普及したために、電話を滅多にかけない人だと市外局番を知らない、咄嗟に思い出せないという人は増えているでしょう。

電話をかけて欲しいのなら、今なら市外局番から書くことが必要だと考えて市街局番から伝えるということも考えた方が良いと思いませんか?

とある温泉旅館のホームページで温泉に入れない時間を「1:00~3:00」と書いてあるところがありました。
これは深夜1時から深夜3時までなのか、それとも深夜1時から午後3時までなのか、午後1時から午後3時までなのか、どれだと思いますか?
どれも可能性はあります。
実際には別々の温泉旅館ですが、

  • 深夜1時から深夜3時まで

  • 午後1時から午後3時まで

この両方がありました。
丁寧に書くのなら上記のように午後とか午前とか深夜などの言葉を加えて伝えるべきだと思いますよね。

相手に伝えるというために必要なことを考えるというのは、このようなこともあります。

伝えるためにテンポも重要

文章のテンポも伝える上では重要です。

テンポが悪い文章だと読んでいて疲れてしまい、離脱する人も多いです。
もちろんテンポの良い・悪いは人によって異なるので、絶対的な正解はありませんが、書き終わった後に音読するだけで自分の文章がテンポが良いのか悪いのか、ある程度は把握出来ます。

「また」が連続する文章、「ですよね」のように語尾に「ね」が続く文章などは、音読するとテンポというか違和感を感じるので違和感のない文章を心がけることも重要です(自戒を込めて)。

伝えるためのペルソナ設定

誰に伝えるかによって、書く内容は異なってきます。

ペルソナはこの場合「想定読者」「想定ユーザー」という意味で、ペルソナ設定とは、どういう人に向けて書くのか?ということです。

SEOの専門家に伝える時に、SEOの専門用語の説明は不要ですが、SEO初心者に伝える時はSEOの専門用語の説明が必要になることは考えられますよね。

きちんと伝えるためにどういう人に向けて書くのか?で必要になる情報は変化するので、伝えるためにもペルソナ設定は必要です。

漠然と多くの人に伝えたいという場合は、難しい言葉を使うことは避けることも重要です。

基本の「き」と組み合わせて考える

SEOの基本の「き」では「検索エンジンに対して何が書かれているか、何のサイト(ブログ)かきちんと伝えること」として、hタグをきちんと使うことを書いています。

このhタグにしても、人に伝えるためにとても重要な役割を果たしています。

hタグは「見出しタグ」とも言われている通り、見出しの役割を果たしています。
本における見出しは「目次」にも使われます。
どの順番で伝えるか?と考えた場合、見出しの順番を決めることになる訳で、hタグの重要性もわかると思います。

また目次を見て、自分に必要なところだけ本を読む人も多いです。
でもウェブ上の記事だと、このことを忘れる人もいます。

直前にあることを書いていたため、次のh2の見出しで、あることを代名詞で表現していたら、目次から飛んで来た人には伝わりません。

伝えるためには、代名詞はhタグ内(主にh2・h3タグ内)だけで使うというを意識するようになってきます。

Aという人物はBという噂があります。(この後に少し文章が続く)

噂の真相(h2タグ)

その噂の真相を確かめるために…

上記の文章だと「その噂」は目次から移動してきた人には何なのかわかりません。

だからh2タグを挟んだら「その噂」ではなく「Aという人物はBという噂」と書かないと伝わりません。

伝えるために意識することは、このようなこともあります。

伝えるために最低限行うこと

ライティング技術・文章力という言葉がSEO業界でも使われることはありますし、実際にライティング技術・文章力というものはあると僕は考えます。

でもそれ以前に伝えることを意識している・していないで全く文章は変わってきます。

最低限、ウェブ上で伝えるためにまとめると下記のことがあります。

  • ペルソナ設定をしているか

  • 専門用語を使うべきかどうか

  • 独りよがりの文章になっていないか

  • 代名詞はh2・h3タグ内だけで使用しているか

  • 伝えるために画像や図形、箇条書き・動画を使っているか

  • 音読してテンポの良い文章になっているか

伝えることが出来て、初めてコンテンツ(記事)は評価されます。つまり伝えられなければ、評価の対象外となるか、悪評を流されるだけです。

伝えることはSEOの本来の意味から違うと思うかもしれませんが、Googleと人に伝えられて初めてSEOのスタートラインに立てると僕は考えます。

だからSEOを考えてサイト運営(ブログ運営)を行うためにも伝えることを1度真剣に考えて学んでください。

伝えるために「PREP法」「パソナの法則「新パソナの法則」で記事を書くようにいう人も多いですが、BMIの事例のように必ずしも求められるのが文章だけではないので、伝えるための工夫をきちんと考えることが何よりも大切です。

僕が伝えるために読んだ本で下記のものがあります。

一度、「伝え方」に関する本を読んで「伝え方」について学ぶことを強くおすすめします。

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