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マンガレビュー 素敵な「家族」作品があふれてる!(その1)

最近、マンガでは家族をテーマにした作品が増えてきたような気がする。
血がつながった家族、つながらない家族。その形は色々だけど、どの作品も愛に溢れていて素敵だと思う。紹介させてください。


『たーたん』(西炯子/小学館)
あらすじ:15年前、全く冴えない28歳の童貞男だった上田敦は、
友人から赤ん坊を預かる。その友人は殺人を犯し刑務所に入ったのだ。
赤ん坊の名は鈴。敦は鈴を娘として懸命に育てた。
鈴は父を「たーたん」と呼ぶ。
父は出生について娘に何も話していない。鈴は何も知らない。
ワケあり父娘の心ヒリヒリコメディ!

レビュー:作家さんの名前を見るよりも先に1巻を読み、そして「この心に真っすぐ刺さる感じはなに??この作家さんすごい人じゃない??」と思ったら西炯子さんだった。さすが。
あらすじだけ見ると、少し重い話のようにも思えるけれど、絶妙なコメディパートの挿入で作中は明るい雰囲気。
真実を知りたくて妄想を膨らませる明るい娘と、真実をいつか娘に話さなければと苦しむ四十男は、性格も思い描く未来も全く逆。それでも、お互いを想う気持ちは本当の家族。
この二人がたどり着く未来がどちらになるのか、気になる。


『妻、小学生になる。』(村田椰融/芳文社)

あらすじ:10年前、妻を亡くした新島圭介はずっと失意の中にいた。だがある朝、小学生の女の子が、自分は他界した妻だと言ってやってくる。こうして、小学生の姿をした妻との人生が再び動き始めた!最強の愛妻家と小学生妻(中身はアラフォー)の究極の純愛!!

レビュー:愛する妻を失った喪失感から十年間立ち直れずにいた夫が、妻と再び出逢うことで、人生を取り戻していくのは読んでいてなんだか嬉しくなる。小学生の外見でしっかりものの妻と、中年なのに子供のように真っすぐすぎてちょっと危うい夫のベストカップルぶりも最高。とはいえ、妻は小学生で、小学生としての生活もあるわけで。この二人が再び家族となれる未来が来るのか、気になる。来てほしい。



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