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鈴木あゆこ【一般社団法人日本音楽劇協会への想い】

Noteの投稿は約半年ぶりくらいになります。
この半年間でいろんなことが大きく変わり目まぐるしい日々を過ごしていました。

まずはご報告として・・・
2023年4月26日<一般社団法人日本音楽劇協会>を設立しました。

今日は設立に至るまでの想いを
こちらに少し書き留めたいと思います。

これまで私個人は細々と出来る範囲で出来ることをと動いていましたが
本当にありがたいことにここ数年外部より依頼を受けて
作曲・演出などの製作としての仕事に多く携わらせていただき
その中でやはり「環境」の大切さをひしひしと感じることがありました。

世の中は不景気。
物価は値上がりし、そして、この表現の世界も。
公演中止が日常にあり得るご時世ということもあり。
制作側も、予算も持たない、経費が賄えない、そんな背景も見受けられ。
本当に公益としての表現者の「経験の場」がどんどん失われていく状況。

「観る」経験はまだ公益として残っていく中
「体験する」「演じる」経験はどうしてもどんどんと潰れていく。
この状況をどうすればいいのだろう。

そんなことをずっと考えていました。

「演劇は最大のコミュニケーショントレーニングである」

これは私が今一番多くの方に伝えたいことです。
実際にもっとご高名な方も、そう言った取り組みをされています。

全国的にコミュニケーション活動停止を余儀なくされたこの数年。

大人はいいのです、これまでの経験がまだあります。
ですが、大切な時期に
対話でのコミュニケーションが奪われてしまう結果となった
今のティーンエイジャーたち。

常にこども、青少年の育成について日頃考えている私にとって
この数年は本当に心苦しい時期でもありました。

学校はいろんな考え方の人がいる場所なので
多様性を受け入れるべき場所であることは前提で。

だからこそ「健康第一」と掲げてその方向性で活動を考えねばならないこと
それを非難する事は誰にもできないとは思います。

学校には学校の役割がある。
学校だってきっと青少年にとって本当に必要なことはわかっている。
でも、多くの環境の方を受け入れる以上は仕方がない。
そんな学校の葛藤も感じることも多くありました。

だからこそ、こうやって演劇を学び嗜む者たちが集まれるなら
その「コミュニケーション能力体験」への貢献として
観るだけでなく「演じる体験」「自分で行動する体験」を提供出来る
そんな場をしっかり「公」として作りたい。

学校では(学校の立場や環境的に)出来ないことを
「公」として担い、サポートできれば。

立ち上げるきっかけにはいろんなことがありましたが
立ち上げる原動力となったのはやはり
そう言った想いがありました。

演劇は素晴らしいコミュニケーショントレーニングです。

作品の中で「本当に自分として生きる」ことが出来れば
その作品の中で演じた私は「人生の一部」になります。

自分が投げかけたセリフの答えは決まっている。
だから「こんなこと言ったらどう思われるだろう」という心配をせずに
思い切り台詞を「自分の言葉」として投げかけることができる。

逆も然りです。

「こんなこと今まで言われたことがない」と思うような台詞を
本当に自分が言われた時に「どんな気持ちになるのか」
そしてその後に決まっている自分の台詞が出てくるような気持ちは
どこから生まれてくるのか。

たとえセリフがなくても、その物語の環境は
とても日常に近いところであっても、日常から離れていたとしても
いろんな想像力を養い、非日常を日常に置き換えたり
日常の中の非日常を思い出したり。

そうやって架空の世界でありながら
身体を使い五感を使い、リアルで経験することで
より豊かな人生になるものだと私は思っています。

そして、それに「音楽」「身体表現」という「非言語」が加われば
さらにその五感は刺激され、いろんなコミニュケーションの助けになる。
そして、そのコミニュケーション活動に参加できる方の幅が広がる。

日本音楽劇協会はそういう考えもあり
「ミュージカル」ではなく「音楽劇」にこだわったのです。
劇、演劇ありき。「言葉」は多くの人が何のトレーニングもせずに
普段から使っているものだから。

まだまだ駆け出したばかりですが
この想いが少しでもたくさんの方に届いてくださるように。

私たちを必要としてくださる方に
届きますように。

しっかり活動して、わたしたちを知ってもらえるように
丁寧に、でも、臆せず、前身したいとおもいます

どうぞよろしくお願いいたします。

人生という舞台で輝ける人を育てる 自分の幸せは自分で生み出す こどもたちにその大切さを伝えるため また 未来を作る若者たちのための サードプレイスを作ります。 そのサードプレイス作りに必要な形で 有効活用させていただきます。