不動産あれこれ第10回 賃貸併用の件

 かなり理想に近い賃貸併用物件を見つけたときの話。ちなみに2017年。

 千葉市内、閑静な住宅街、ファミリー向け、駐車場完備、屋根付き駐輪場あり、庭あり、築30年だけど鉄骨造り、などなど。

 不動産屋と共にゆうちょ銀行某支店を訪問し、賃貸併用住宅ローンの審査申請をしてみたのだが、その回答が届いた。結果はボツ。フルローンは無理かも、みたいな話もあったので金額はともかく審査には通るものと思っていたので、むむっ?という印象。物件価格も頭一つ出て高いわけでもない。微妙に不満。

 どういうところがネックになったと思うか不動産屋に聞いてみたところ、勤続年数や年収の継続性、自己資金の話などが出た。

 待て待て。申請の打ち合わせの際、今年から年収がアップしている点を先方から聞かれたので気になっていたが、逆にそこが年収の「継続性」という指摘と関連しているような印象を受けないか。ではなにか、年収がアップしないでそのままでいる方が継続性という点では問題ないわけか、と突っ込みを入れたくもなる。それに自己資金というが、アパート一棟モノを買うわけでもないのにもっと出せということか。なんだかなぁ。

 と、このように不満は尽きないが、中古物件なんぞ待てば後から出てくる。これがいいと思っても、もっといいのが出てくるなんてのは日常茶飯事。という話を申請の打ち合わせの時に不動産屋に言い放ったのは私だったが。
 
 ともかく、今回の一件から学んだことが一つ。

 通常の賃貸併用住宅ローンは自己居住部分が50%以上であることが条件だが、ゆうちょ銀行がスルガ銀行と組んで提供する賃貸併用住宅ローンの場合、50%以下でも可能。ネット等で調べると3分の1以上などとも言われている。今回の物件はそれ以下だが、仲介した不動産屋が知るところでは6分の1などというケースでOKが出たこともあるらしい。今回のケースでも、物件そのものにイチャモンがついたわけではない模様。

 今回の経験を踏まえるなら、4世帯アパートであればゆうちょ銀行の賃貸併用住宅ローンにとりあえずトライしてみる価値があるということではないか。不動産屋によっては嫌がるのかもしれんが。

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